ミッシェルドラクロワ 作『ツールドフランス』

この作品の買取価格・作家について

ミッシェル・ドラクロワといえば、＜フランスの風景＞を題材にした絵画作品が有名です。フランスの風景を中心に、劇場で観客席から舞台を見るような平面的な構図で描いています。遠近法を多用しないことにより、鑑賞者に親しみを持たせる表現様式が特徴的です。このような様式は日本画の表現方法に近く、日本人に馴染み深いためバブル期から2000年代にかけて爆発的な人気がでました。当時の販売価格に比べると安価な価格帯になっていますが、現在でも需要が高い作家の1人です。

人気の要因ともいえる事象で忘れてはいけない功績が、1996年にアトランタ・オリンピック公認アーティストとなったこと、1998年にフランス・ワールドカップ公式ポスターの制作を手掛けたことではないでしょうか。この出来事をきっかけにミッシェルドラクロワの知名度は爆発的に広まりました。
パリのナイーブ美術館を始めいくつかの美術館では、永久保存作品として展示されています。パリの街並みを描いた作品は世界的にコレクターがおり、多くの方が所有されています。

今回の作品もフランスの街並みの描写になっており、フランスが誇るロードレース大会ツールドフランスが題材となっています。熱狂渦巻くツールドフランスをミッシェルドラクロワの視点で描くと、温かみのある作品に生まれ変わってしまいます。
今回の作品は、シルクスクリーン作品ですが、エディションナンバーがCCとなっております、これは作者保存版という意味で、作者が発行部数以外に追加で刷ったもので本来世に出回るはずではなかったものとなります。こう聞くと価値が高く感じるように思えますが実は逆で、ちゃんとした商品では無いという扱いとなり通常より評価が低くなってしまいます。もちろん同じ刷り方をしているので、商品としては同じ物になります。そういったことから今回の作品は通常より少しだけ低い評価額となっております。