室瀬和美の作品買取・査定｜無料査定

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漆芸家室瀬和美（むろせかずみ）

生没： 1950-

室瀬和美は2008年に「蒔絵」で国の重要無形文化財に認定された漆芸家です。
1950年に東京都に生まれた室瀬和美は、同じ漆芸家であった室瀬春二の仕事を幼少から見て育ち、高校生の時に漆芸・蒔絵の道を志すようになります。東京芸術大学大学院を修了後は、松田権六と田口善六に師事し、日本特有の美を基本として、自然の植物や動物を観察してデザインを作ること、古典研究で得たことを制作に生かすことといった松田権六が創り出した新しい時代の漆芸を受け継いでいきました。創作活動を始めた室瀬和美は、1975年の第22回日本伝統工芸展にて冬華文蒔絵飾箱が初入選したことを皮切りに数々の賞を受賞していくことで、注目を集めていきます。また、自身が創設した目白漆芸文化財研究所では古典作品の修復など文化財の保存に努めていき、1996年～1998年に手掛けた三嶋大社所蔵の国宝である「梅蒔絵手箱」の復元模造は、室瀬和美のその後の創作活動に大きな影響を与えました。漆の美と素晴らしさを国内外で発信を続け、2008年には蒔絵で国の重要無形文化財に認定され、同年に紫綬褒章を受章されました。

室瀬和美略歴

1950年	東京都に生まれる。
1970年	東京芸術大学美術学部工芸科に入学する。
1974年	東京芸術大学美術学部工芸科漆芸専攻を卒業する。
1975年	冬華文蒔絵飾箱が第22回日本伝統工芸展に初入選する。
1976年	東京芸術大学大学院美術研究科漆芸専攻を修了する。
1978年	第18回伝統工芸新作展にて奨励賞を受賞する。
1981年	第21回伝統工芸新作展にて東京都教育委員会賞を受賞する。
1985年	蒔絵飾箱「麦穂」が第32回日本伝統工芸展にて奨励賞を受賞、第2回日本伝統漆芸展にて日本工芸会賞を受賞する。
1988年	第5回日本伝統漆芸展にて東京都教育委員会賞を受賞する。
1991年	目白漆芸文化財研究所開設し、漆芸文化財保存に従事する。
1996年	国宝「梅蒔絵手箱」三嶋大社蔵の模造を制作する。（1998年に完成）
2000年	金刀比羅宮本殿拝殿格天井「桜樹木地蒔絵」を制作する（2004年に完成）
2002年	蒔絵螺鈿八稜箱「彩華」が第49回日本伝統工芸展にて奨励賞を受賞する。
2004年	祐天寺講堂蒔絵壁画「祐光」を制作する。
2007年	日本文化藝術振興賞を受賞する。
2008年	蒔絵にて重要無形文化財保持者に認定される。紫綬褒章を受章する。