荒川 文彦

漆芸 山中漆器 荒川 文彦（あらかわ ふみひこ）

生没： 1961年～現在

荒川文彦は、1961年石川県江沼郡山中町に生まれました。

1980年29歳の頃、漆芸家石川省三氏の元に師事します。

その後、1994年に行われた日本伝統漆芸展初入選以降連続入選をしました。

2017年には、日本伝統工芸展にて文化科学大臣賞受賞や石川県茶道協会会長賞等も受賞し日本工芸会正会員、伝統工芸士になりました。

漆本来の艶を生かした塗り立て技法にて仕上げを得意として、金や銀の金属線を用いての装飾を施技法を得意としています。

贈答品などで『漆磨カップ（シーマカップ）』を目にされた方もみえるのではないでしょうか。

漆磨カップとは、『研磨・漆・和紙』三つの匠の技をコラボレーションさせた、タンブラーの逸品になります。

日本製最高級のステンレススチールを一体成形した『漆磨カップ』は、ビールや炭酸飲料の本来の旨味を引き出すこだわりの作りが自慢だそうです。

世界に誇る洋食器の産地、新潟県の『燕の研磨技術』を用い、カップ内側に多くの泡を生み出す螺旋状の磨き筋と、泡を細かくする徹底的な磨き上げを施し、口当たりよくクリーミーな泡が特徴です。

カップ外側には、高度な技術による美しい色ツヤの漆器、石川県加賀市の『山中塗』を用いて、内側の輝きはそのままに漆芸調の味わいを取り入れた品になっています。

荒川文彦氏は、『漆磨カップ』を手掛けている一人となります。

荒川 文彦 略歴