小森 邦衞

小森邦衛は石川県出身の漆芸家です。 1945年に輪島市で生まれ、20歳の時に和家具職人から輪島塗師に転身をし、はじめは沈金の技法を学ぶ為に樽見幸作に師事し、1968年に輪島市立輪島塗芸技術研修所沈金科に入所しました。そこ …

藤沼 昇

藤沼昇は、30歳の時にカメラマンから竹工芸へと転身を遂げた栃木県出身の作家です。 27歳の時に3週間のヨーロッパ旅行にて日本が持っている文化は世界に行っても恥ずかしくないといったことを感じて日本文化を継承しようと思ったそ …

太田 儔

太田儔は「蒟醤」にて国の重要無形文化財に認定された岡山県出身の漆芸家で、籃胎蒟醤を研究し、布目彫蒟醤や二重編み蒟醤などの独自の技法を確立させたことが有名です。 布目彫蒟醤とは太田儔が考案した技法で1ミリの中に3~4本の細 …

小野 珀子

佐賀県を代表する女流作家で、人間国宝認定目前まで迫りながら惜しくも他界してしまった小野珀子という方をご存知でしょうか。 1925年に小野琥山の長女として生まれ、のちに福島県大沼郡、会津美里町瀬戸町に移住をしております。会 …

加藤 土師萌

中国色絵磁器を研究し、再現した陶芸家・加藤土師萌。最難関とされる数々の技法を自らのものとした功績が評価され、1961年には色絵磁器の人間国宝に認定されています。 加藤は1900年。愛知県瀬戸町に生まれました。当初は画家志 …

氷見 晃堂

数々の伝統技法を復活させ、指物工芸の技術を現代に受け継いだ木工芸家・氷見晃堂。その実力から木工芸で2番目の人間国宝に認定された人物です。 氷見晃堂は1906年、石川県の金沢に生まれました。実家は商家でしたが、祖父と父の教 …

藤原 啓

息子・雄と共に親子二代で備前焼の人間国宝に認定された陶芸家・藤原啓。鎌倉古備前様の質素な作風と、焼成の自然な変化をも利用した近代的な造形で備前陶芸界の牽引役を担った人物の一人です。 藤原啓は1899年、岡山県の農家に生ま …

村越 風月

常滑の窯元に生まれた村越風月は作陶の道へ進み、人間国宝・三代山田常山に師事します。 作品は、常滑焼の素杙でもある鉄分の多い朱泥土を使って調合を変えて、作品表表面の味わい深さを出して製作しております 。成形についてはロクロ …

中里 重利

中里重利は佐賀県出身の唐津焼で多くの功績を残した陶芸家です。 十二代中里太郎衛門(無庵)の三男として生まれた中里重利ですが、家元が陶芸家であるからといって自分も陶芸家であることは全く関係ないという考え方で生きていたという …

波多野 善蔵

波多野善蔵は山口県の指定無形文化財保持者に認定された萩焼の陶芸家です。 1942年に佐賀県に生まれた波多野善蔵は幼いころから唐津焼で人間国宝に認定された中里無庵の工房を訪れるなど、陶芸に興味を持っており、自身も陶芸家にな …

山本 陶秀

山本陶秀は「備前焼」で国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された人物で「茶器の陶秀」といった別名を持っているほど、茶器では備前焼の中でも山本陶秀の作品が完成度が高い人物として有名です。 1906年に岡山県備前市伊部で生ま …

前端 春斎

前端春斎は石川県出身の塗師が代々襲名している名称であり、当代は三代目となります。 初代は山中塗の木地師として活躍しており、その息子が二代目を名乗っております。山中塗とは、石川県加賀市の山中温泉地方にて生産されている漆器で …

香取 正彦

平和を願う梵鐘制作で有名な香取正彦は、国の重要無形文化財に認定された鋳金師です。 同じく鋳金師であった香取秀真の長男として東京都に生まれた香取正彦は1916年から3年間は太平画会研究所にて洋画の勉強をしておりました。19 …

楠部 彌弌

楠部彌弌は京都府に生まれた陶芸家で、数々の名品を生み出したことから天才陶芸家として評価されている人物です。 楠部彌弌といえば、彩埏の技法を独自に編み出したことで有名です。 彩埏とは独特の深い色合いが特徴であり、磁土に釉薬 …

近藤 悠三

近藤悠三は「染付技法」にて1977年に国の重要無形文化財に認定された京都府出身の陶芸家です。 染付とは、白い磁気に酸化コバルトを原料とする「呉須」で絵付けを施した後に透明な釉薬を掛けて焼き上げたものをいいます。もともとは …

大角 幸枝

大角幸枝は静岡県出身の、「鍛金」にて2015年に人間国宝に認定された金工師です。 鍛金とは、金槌等を使い金属を叩いて加工する技法のことをいい、大角幸枝は鍛金・彫金・布目象嵌といった技法を駆使して作品を制作しております。彫 …

大場 松魚

大場松魚は「蒔絵」で国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された石川県出身の蒔絵師です。 大場松魚といえば、「平文」の技法を現代に蘇らせたことで有名です。 「平文」とは、もともと奈良時代に中国から平脱という名前で伝達されて …

松田 権六

松田権六は、「うるしの鬼」とも称された漆芸の第一人者です。 石川県に生まれた松田権六は、7歳のころから蒔絵の修行を始めて石川県立工業学校を卒業後に上京し、東京美術学校に入学しました。 卒業後は志願兵や東洋文庫で朝鮮楽浪出 …

岩田 藤七

岩田藤七はガラス工芸で有名な工芸家です。 東京都に生まれた岩田藤七は、1911年に商工中学校を卒業後に白馬会洋画研究所で岡村三郎助に師事して洋画を学びます。東京美術学校に入学後は彫金、洋画、彫刻を学び、洋画を勉強する為に …

加藤 唐九郎

加藤唐九郎は、「永仁の壺」事件で贋作を作陶してしまった人物として良くも悪くも有名になってしまった愛知県出身の陶芸家ならびに陶磁史研究家です。 「永仁の壺」事件とは永仁二年の瓶子が鎌倉時代の古瀬戸の傑作として認定を受けます …

磯井 如真

磯井如真は1956年に「蒟醤」にて人間国宝に認定された漆芸家です。 蒟醤とは、漆芸の加飾技法の一つで漆の表面に剣という彫刻刀で文様を彫り、その凹みに色漆【いろうるし】を埋めて研ぎ出し、磨き仕上げるものです。線刻の美しさが …

一后一兆

一后一兆は石川県出身の蒔絵師で、あまり素性は知られていないものの「水蒔絵硯箱」が美智子皇后の御買上となるなど、輪島塗の名人として知られております。 その作品の特徴は、豪華絢爛な作風であると言えます。 棗の作品が人気を博し …

鹿島 一谷

鹿島一谷は、日本を代表する金工作家であり、『彫金』保持者の人間国宝である。 明治31年(1898年)に東京都下谷(現在の台東区)の金工一家に長男として生まれる。 祖父である一谷斎光敬、父の一谷光敬に布目象嵌を学び、後藤一 …

箕浦 竹甫

箕浦竹甫は、兵庫県篠山市の指定重要無形文化財に指定されている工芸師です。 兵庫県の篠山という地区は、至る所に竹藪があり徳島県の有名な阿波踊りの歌詞の一節にも「篠山通れば竹ばかり」と言われるほどです。篠山の竹は雲紋竹という …