ディズニーアート

ディズニーは、皆様にもなじみが深い名前かと思われます。ディズニーランドといえば日本のテーマパークとしても最も有名であり、世界的にはさらに浸透している一大エンターテイメント施設です。

20世紀初期頃からウォルト・ディズニー・スタジオが創造し、拡げ続けた独自の世界観。それをモチーフとし、制作されたディズニー公認のオリジナル絵画作品を「ディズニーファインアート」といいます。

描くのはディズニー公認のアーティストで、世界で30人ほどしかおりません。トーマス・キンケードやステファン・マーティンエアーをはじめとし、中には日本人のアーティストも存在します。
公認アーティストたちの作品はどれも個性的でありながら、ディズニーの世界観が強く引き出されております。ディズニー作品の名シーンを題材とした作品も多く、ストーリーを知っている人なら感動があるでしょう。

また、ディズニーランドの園内などで貼られたポスターの復刻版や、セルアニメ制作に使われたキャラクター原画である「セル画」も復刻版として販売されており、ファインアートとともに高い人気を持っております。

ウィリアム・オリバー William Oliver

ウィリアム・オリバーは1823年にイギリスのウースターで生まれたイギリスの画家です。

本名はウィリアム・オリバー・ウィリアムズ。以前は職業名を画家ではなく、ウィリアム・オリバーと名乗っておりました。オリバーはロイヤル・アカデミー・スクールとバーミンガムのガヴァメント・スクール・オブ・デザインで美術を学びました。複数の魅力的な作品を描いておりましたが、オリバーは破産を経験してしまいます。しかし逆境に立ち向かい、オリバーは美の道を追求し続けました。

その後ロンドンに進出し、さまざまな一流の場所で展覧会を開きます。
18世紀後半には新古典主義が生まれ、格式高い表現の作品が評価されるようになりました。
オリバーも正確な線で描く写実主義で作品を生み出し、高く評価されました。
また人物画や風景画を得意としており、特に若い女性に焦点を当てた作品を多く残しております。

その後オリバーは1901年にケンジントンで亡くなり、美術界に多くの遺産を残しました。

 

三嶋 哲也

三嶋哲也は1972年長野県出身の洋画家です。

中央美術大学で古典絵画に心酔し、卒業後は三越や高島屋といったデパートや百貨店などで個展を毎年開催するなど画家として精力的に活動をしていました。展示会にも出品し、2005年にアメリカのARC Salon Competitionで入賞した経歴も持っています。

初期の頃に描く作品の多くは静物画でしたが、2004年から人物画を描くようになりました。
特に女性の後ろ姿を描くことにこだわりを持ち、現代では写真を用いて描く画家が多くなってきた中、三嶋哲也はモデルを数時間拘束して描くクラシックなスタイルにこだわりを持って作画を行っています。
近年では写真の多用により絵画性や肉体性が失われていると言われていますが、三嶋哲也に関してはそこに当てはまることがなく、絵で語る表現力の豊かさを繰り広げてくれています。
古典絵画を理想としながら、写実的に描かれた作品は高い人気を持っています。

玉川 信一

玉川信一は1954年に福島県会津坂下町に生まれ、東京教育大学(現筑波大学)の芸術学科で油彩画を学びました。

1978年に同大学の大学院を修了しますが、在学中から若くして頭角を現し、現在委員を務める二紀会に入選、昭和会展や安井賞展などでも佳作賞に入賞し注目を集めます。
以降も、教育者や大学の職員を務めながら、その経験の中で得た知識や着想を元に「現代社会における人物像」というテーマを一貫して作品を描き続け、重厚で独自的な作品世界を育んできました。

玉川の作品はテーマの通り、人物表現にその特色が濃く表れております。面長に描かれた人間がこちらに何かを訴えかけてくるような、そんな力強さが迫ってきます。
現代社会の荒波に揉まれて疲れ切ったかのように描かれた表情が、人間の退廃的な部分を強く印象付けます。
透視図法などを用いた大胆な構図の中には、不穏な印象を与える数字や磔、一角獣のような鋭利な角、そういったモチーフが綿密に張り巡らされていることが多いです。
また彼の作品には犬が登場することも多く、現代社会における人間と犬の相互関係、ひいては愛玩動物と人の心の繋がりを心象風景の中で表現しているのではないでしょうか。

教授を退職された現在もなお、現代社会に生きる人々の姿を、変わらぬ力強い画面構成や人物表現で描き続けております。

櫻井 孝美

櫻井孝美は1944年埼玉県出身の洋画家です。

1968年に日本大学芸術学部を卒業してすぐに繊維工場のデザイナーとして富士吉田市に移りました。デザイナーの仕事の傍ら、創作活動を続けており、1976年「土日会」の結成に参加しました。その後、山梨美術協会展や東京セントラル美術館油絵大賞展などに出品し、1988年には富士吉田市賞を受賞しています。1993年と1997年に個人展を開いており、1998年には「心象富士36景展」で全国巡回を果たしています。様々な展覧会への出品や展覧会の開催を重ね、2007年に「土日会」の会長に就任しました。2015年には画集を刊行しています。1980年代を代表する画家の一人としても知られており、現在でも活動を続けています。

作風は、富士山と太陽をモチーフとした作品がメジャーな作家です。モチーフが変わらず、視点や色合いを変化させることで様々な趣向や表情を楽しむことができます。

木島 櫻谷

木島櫻谷は、1877年生まれの四条派の日本画家です。
京都に生まれ京都で育ち、幼少より周囲の影響で日本画をはじめとした文化の造詣を深めました。青年になると京都画壇を代表する作家・今尾景年に師事し、以降四条派の伝統を汲んだ作風が確立していきました。

櫻谷は初期から動物画を多く描きました。1899年に全国絵画共進会に『瓜生兄弟』を出品し、こちらが宮内省買い上げとなり、人気を確立することとなります。その後は山水や花鳥、人物なども描くようになり、文展を中心に活躍しました。
京都画壇では竹内栖鳳と人気を二分するほどに注目されますが、やがて画壇と反りが合わなくなり、筆致に対して評価は落ち着いていきました。
晩年は衣笠に隠棲し、街に下りず晴耕雨読の日々を送ったといいます。

四条派を正統に継承しながら、モチーフのくまない観察と自身のイメージの投影によって明瞭かつ精緻な画風をとるのが櫻谷の特徴です。究めた写生能力は動物、自然、人物等ジャンルを問わず発揮され、現在も多くの日本画ファンを魅了しております。

柄澤 齊

柄澤齊は、1950年栃木県日光市生まれの版画家です。 木口木版画の第一人者であり、現在は版画のほか絵画・オリジナルコラージュ・エッセイ・ミステリーなど様々な芸術や文学作品に携わっているマルチな作家さんです。 1971年に …

三尾 呉石

三尾呉石は、明治期から昭和期にかけて活躍した日本画家です。 1885年の東京・日本橋に生まれ、幼少の頃から熱心に絵を描いていたといいます。 15歳の時に日本美術協会に出品した作品が認められ、その縁から動物画の巨匠・大橋翠 …

山本彪一

生没:1912ー1999年 山本 彪一 (やまもと ひょういち) は1912年生まれ。栃木県出身の画家です。 幼少の頃から絵に興味を持ち、楽しみとして絵を描いていた。早稲田大学商学部卒業後本格的に画家を志すようになりまし …

九鬼 三郎

九鬼三郎は、兵庫県出身の油彩画家です。 1951年に生まれ、現在まで多くの作品を残されています。 パリの美術学校であるアカデミー・ド・ラ・グランショミエールで学び、後年にはパリ芸術大賞を受賞します。受賞後は全国で個展を開 …

中原 脩

中原 脩は日本の画家・イラストレーターで、主に女性をモチーフとした油彩を制作していますが「中川 脩」の名前で日本画も発表している人物でもあります。 1946年に神奈川県に生まれ、東京藝術大学日本画科を卒業し、東京藝術大学 …

岡崎 忠雄

岡崎忠雄は、京都府出身の日本画家です。 1943年に生まれ、昭和後期から平成の初期にかけて活躍されました。 牡丹をはじめ、花をモチーフとした日本画で主に評価を得ており、現在も根強いファンのいる作家さんです。 1968年に …

奥西 賀男

奥西賀男は、岐阜県岐阜市出身の油彩画家です。 1945年に生まれ、現在まで多くの作品を残されています。 東京藝術大学の出身であり、油画科の小磯良平教室で学んでおりました。卒業後、しばらくしてフランスに渡り、パリ国立美術大 …

中村 大三郎

中村大三郎は、京都府出身の日本画家です。 1898年に生まれ、美人画を中心に多くの作品を残されております。 1918年の第12回文展で初入選した後、翌年の第一回帝展で入選し、さらに第二回・第四回帝展では特選に選ばれるなど …

松山智一

松山智一は1976年岐阜県出身の現代美術家です。 上智大学卒業後、アメリカに渡り、NY Pratt Instituteを首席で卒業しました。2012~2017年にSchool of Visuai Art(SVA)の非常勤 …

織田広比古

織田広比古は、東京都出身の洋画家です。   1953年、仁科会理事長を務めた織田廣喜の子として生まれ、画家一家の中で育ちました。東京造形大学卒業後、銀座能楽堂の画廊で三人展が開かれ、画家として活動しました。その後も銀座を …

松林桂月

松林桂月は南画を代表する人物として知られています。 桂月は山口県出身で、上京後に野口幽谷に師事しました。幽谷に師事する前から独学で絵を描いていたようですが、師事のあとから名前が広まりました。日本美術協会展や文展で数多く賞 …

樋口洋

樋口洋は日本の画家で日本の美術家団体、示現会の理事長を務め、日本美術展覧会(日展)においては審査員や評議員に就き、日展内閣総理大臣賞も受賞した人物です。 1942年に神奈川県に生まれ、若い頃から画家を志し制作活動に励みま …

榊原 紫峰

榊原紫峰は、京都市出身の日本画家です。 1887年に生まれ、明治~昭和期にかけて活躍されました。 1904年に京都市立美術工芸学校の日本画科を卒業した後、京都市立絵画専門学校でも学び、日本画家としての基盤を築きました。 …

中尾 淳

中尾淳は徳島県出身の日本画家です。 1917年に生まれ、現在まで多くの優れた作品を残されています。 京都市絵画専門学校の出身であり、卒業後は女性画で有名な日本画家・寺島紫明に師事しました。この頃、絵画の派閥は多くありまし …

キモ

キモはアメリカ合衆国ハワイ生まれのマリンアート画家になります。 1962年に生まれ、8歳頃から鉛筆でのスケッチを描き始め、周りにある興味のあるものを模写していたそうです。 ホノルルコミュニティカレッジとアラスカ州立大学で …

椎名 保

椎名保は、千葉県旭市出身の日本画家です。 1958年に生まれ、現在まで多くの優れた作品を残されております。 東京芸術大学日本画科の出身であり、日本画家の巨匠・平山郁夫や福井爽人といった面々から日本画を学んでおりました。 …

金子東日和

まずは作者の金子東日和(とひかず)氏についてご紹介いたします。金子氏は1946年東京生まれの油彩画家です。画家になりたての頃は日本画を主に描いていましたが、氏の中での心境の変化からか途中から油彩画を描くようになりました。 …

竹山 博

竹山博は、東京出身の日本画家です。 1923年に生まれ、これまでに多くの作品を残されております。 1940年、東京美術学校(現:東京藝術大学)の日本画科予科に入学します。日本は当時太平洋戦争のただ中であり、竹山は43年の …

赤石 文雄

赤石文雄(あかいし ふみお)は鳥取県出身のパステル画家です。 1952年に生まれ、現在まで制作した多くの作品は、ファンの間で広く親しまれております。 赤石は理系の秀才であり、大阪大学の理学部を卒業しております。作家として …