井阪仁は、三重県出身の洋画家で、白日会会員として活躍しています。
琳派の装飾性と洋画の写実性を取り入れた独特の作風で知られ、主に花を題材とした作品を手掛けています。
1978年に白日展で佳作賞を受賞し、1981年には白日賞、1983年にはT賞を受賞するなど、多くの賞を受賞しています。また個展も精力的に開催しており、2009年には名古屋、岡山、広島で、2010年と2013年には日本橋で個展を開いています。
作品は、精緻な描写と箔を用いた装飾技法が特徴で、四季折々の花々を題材にした作品が高く評価されています。
川島見依子は、愛知県出身の画家です。
1982年に早稲田大学文学部を卒業し、1990年には日洋展に出品しました。
1993年から8年間、銀座三越で個展を開催し、全国の主要百貨店でも多数の個展を行いました。1996年には「北京景山公園風景」が国会議事堂に収蔵されています。
「富士山」に対して高い関心を持ち、特定非営利活動法人「NPO法人ふじまみたい人の会」の代表も務め、富士の自然と文化の発展・保護に貢献しました。
作品のモチーフとしても多く使用されます。
2004年に逝去しましたが、その作品は現在も美術市場で人気を集めております。
齋藤満栄は、新潟県出身の日本画家です。
多摩美術大学日本画科(横山操教室)を卒業し、翌年の1973年には文化庁現代美術選抜展で文部大臣賞を受賞しました。
そののち、堅山南風の内弟子となり、1979年には院展で初入選を果たしました。
その後も1991年から2000年代にかけて院展を中心に、外務大臣賞や日本美術院賞(大観賞)をはじめ多くの受賞歴があります。
2006年には日本美術院同人に推挙され、以降も国内各地で個展を開催するなど、精力的に活動を続けています。
代表的なモチーフには牡丹があり、岩絵具の濃淡で表現された優雅でふくよかな花姿が特徴的です。
今中洋二は、京都市生まれの洋画家です。
明るく写実的な風景画で知られています。彼の作品は、特にスペインの風景や街並みにインスピレーションを得たものが多く、度々スペインへ渡航して現地の景色や文化を深く研究しました。
上野の森美術館大賞展や独立美術協会展など、日本国内の展覧会に数多く出展し、高く評価されました。
今中の作品は晴れやかな風景が特徴的です。油彩の厚みを活かした繊細な光の表現や緻密な描写は、まるで自らの足でそこにいるかのような体験を演出します。
2011年に逝去しましたが、現在も彼の作品は美術館やギャラリーで展示され、コレクターからの人気も高いです。特にスペインの田園風景や歴史的建造物を題材にした作品は、彼の代表作として知られています。
トム・エバハートは、1953年にアメリカで生まれた画家です。
イェール大学を卒業後、パリとニューヨークで絵画を学び、当初は風景画で成功を収めました。その後、広告プロジェクトに参加した際、スヌーピーの生みの親であるチャールズ・M・シュルツと出会います。エバハートはシュルツの作品に共通するラインの美しさを見出し、わずか2週間でその技法を習得。漫画以外のプロジェクトも任されるようになりました。
しかし、1988年頃に末期がんと宣告されます。闘病生活を経て、1990年に病を克服。この期間、シュルツから贈られたスケッチが彼の支えとなりました。この経験を経て、エバハートはスヌーピーをはじめとする『ピーナッツ』のキャラクターと自身のアートスタイルを融合させるようになります。
1990年代には、ヨーロッパ、アメリカ、日本など世界各地で展覧会を開催し、国際的に活躍しました。
1997年には、シュルツとユナイテッドメディアとの正式な契約により、「ピーナッツのキャラクターをアートとして自由に表現できる唯一の画家」と認められました。これにより、スヌーピーをモチーフにした作品が非常に多く制作されています。
わたせせいぞうは、福岡県北九州市出身の漫画家・イラストレーターです。
早稲田大学法学部を卒業後は、保険会社に勤務しながら、1974年に『ビッグコミック増刊号』で漫画家デビューを果たしました。
代表作『ハートカクテル』は、1983年から『モーニング』誌上で連載され、都会的で洒落た作風が多くの読者を魅了しました。この作品はアニメ化やドラマ化もされ、幅広い人気を博しました。
その後も『菜(さい)』など、週刊モーニングを中心に多くの作品を手掛けています。
鮮やかで特徴的なイラストは、その人気から多くの版画作品が販売されており、高い人気を持っております。