貞本義行は、アニメーター、キャラクターデザイナー、イラストレーター、漫画家と幅広く活躍しており、日本のアニメ界で高い評価を受けるクリエイターです。
1962年、山口県徳山市(現在の周南市)に生まれました。
高校時代は美大進学を目指し、画家の藤永俊雄に師事しました。東京造形大学造形学部デザイン学科産業デザイン専攻に入学後、美術学科絵画領域専攻に転向し、同大学を卒業しました。
1981年、大学在学中に応募した漫画『FINAL STRETCH 最後の疾走』が「第16回週刊少年チャンピオン新人まんが賞」に入選し、「週刊少年チャンピオン」に掲載されたことで漫画家デビューを果たしました。
1982年には大学の漫画研究会の後輩である前田真宏に誘われ、『超時空要塞マクロス』の原画にアルバイトとして参加し、アニメーターとしての活動を始めました。この制作現場で、のちに長く協働することになる庵野秀明や山賀博之と出会います。
大学卒業後の1984年にはテレコム・アニメーションフィルムに入社し、名アニメーターとして知られる大塚康生のもとでアニメーション制作の技術を学びました。
その後、キャラクターデザインや作画を通して数多くの作品に携わり、代表作として『王立宇宙軍 オネアミスの翼』『ふしぎの海のナディア』、そして社会現象ともなった『新世紀エヴァンゲリオン』などが挙げられます。また、細田守監督作品である『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などでもキャラクターデザインを手がけ、高い評価を得ています。
貞本が描くキャラクターは、人間の骨格や体型を意識したリアルな造形が特徴的です。
比較的少ない線で整理されたアニメ的な線画からは、繊細な印象を感じられます。
思春期の少年少女を中心としたキャラクター表現にも定評があり、作品内では繊細な感情や思春期特有の揺らぎ、不安定な心理が巧みに表現されています。
こうした作風は国内外で高く評価されており、日本のアニメ・漫画文化を牽引する重要な人物の一人です。
大城 真人(おおしろ まこと)は、1958年に富山県で生まれた日本の洋画家です。東京学芸大学美術学科を卒業後、フランスのナント美術学校で学びました。
1989年にはフランスのピィポー美術学校で講師を務めるなど、フランスとの深い関わりを持っています。1991年からはフランスと東京で数多くの個展を開催し、1995年にはフランス国内の具象・抽象アートフェスティバルで最高賞を受賞するなど、国際的にも高く評価されています。
彼の作品は、ヨーロッパの水辺の風景を題材としたものが多く、ブルージュ、ゲント、デルフト、パリ、コモ湖などの都市を描いたものがあります。これらの作品では、光や風、空気感を細密に表現し、見る人の感性に響くような仕上がりとなっています。
現在もフランス・ナントで制作活動を続けており、国内外での展覧会や個展を通じて、その精緻な風景画を発表し続けています。
静謐でありながらも豊かな表現力を持ち、多くの人々に感動を与えています。
岐阜県岐阜市出身の加藤東一は、水墨画の分野で高い評価を受けた日本画家として名が知られています。
絵画への基礎を深めて行くため、また先に芸術の世界に足を踏み入れた兄・加藤栄三の後を追いかけて上京。東京美術学校日本画科に入学をします。卒業後は山口蓬春に師事し、自身の芸術に対する技術や感性を磨いた結果、第3回日展に「白暮」を初出品・初入選を果たします。その後も数々の賞を受賞し、日本に名が知られていくようになりました。
また、第1回岐阜市民栄誉賞受賞後に、岐阜市名誉市民となるなど、故郷への大きな貢献も印象的です。故郷をモチーフに描かれた数々の作品は、今も見るものに懐かしさや幻想的で穏やかな気持ちを与えてくれます。
大谷郁代(おおたに いくよ)は、人物画を中心に制作する日本の現代美術作家として知られています。
とりわけ、人物の内面性や感情の気配を静かに掬い取る表現に特徴があり、派手な物語性よりも、見る者が想像を深める余白を大切にする作風です。
画風からは写実性への意識が見え、人物の心理や存在感が感じ取れます。周辺の家具などを含めて描き出される「間」の表現が印象的です。
静謐で内省的な人物画を通して、鑑賞者に深い余韻を残す彼女の作品は、現在絵画市場で高い評価を受けております。
松尾洋明は、人物画を中心に制作する日本の洋画家として知られています。
中東や異文化圏の人物像をモチーフにした作品で注目されることが多く、静謐さと緊張感を併せ持つ独自の作風が特徴です。
中東地域の人々、民族衣装、宗教的背景を感じさせるモチーフを通して、単なる肖像に留まらない「文化」や「歴史の重なり」を描き出しています。
表情は抑制的で、感情を露骨に表さない人物が多く、
観る側に「この人は何を考えているのか」と想像を促します。
中上誠章は京都府出身の洋画家で、人物や猫などを主なモチーフに油彩画を制作しています。
写実性を重視しつつ、光や色の調和で生命感を表現する作風が特徴で、個展やグループ展にも多数参加しています。
中上誠章の作品は、派手さよりも静かで上品な印象があり、人物画ではその人の持つ魅力や存在感を丁寧に描き出しています。作品の中には、花や舞妓、日常の一場面を切り取った女性像、愛らしい子供の姿を描いたものなどがあります。
静かな佇まいの中に確かな存在感を宿す彼の作品は、見れば見るほどに味わいを深めていきます。