王 錫良

王錫良は、中国の美術工芸作家です。

1922年の景徳鎮に生まれ、若くから珠山八友の一人である王大凡に師事し、磁器と絵画を学びました。

1950年頃に在籍していた陶器科学研究院では、王大凡をはじめとする景徳鎮磁器の実力者たちと共に過ごし、目耳と腕を養いました。四十、五十代に差し掛かってからは祖国を旅し、自然に対する造詣を深め、創造に落とし込みました。

王錫良は、シンプルに表現された風景画や人物画を得意とします。中国絵画の潮流を汲み、かつその中で自然的で滑らかな構図が意識されています。高尚さを排し、自然へ帰するような作風が、中国で広く愛される彼の魅力です。

1979年には、景徳鎮で初めての「中国工芸美術大師(中国の人間国宝)」の受賞者となっています。2016年には個人作品のオークション総売上高が1億元(日本円で19億円)を超えており、名実ともに中国屈指の芸術家であるといえるでしょう。

中畑 艸人

中畑艸人は、和歌山県出身の油彩画家です。

18歳の頃から独学で絵画を始めた艸人は、早くも日本水彩画展で入選を果たし、才能の片鱗を見せていました。26歳で上京し、硲(はざま)伊之助に師事して油彩画を始めました。その後は一水会会員となり、主に風景画を描く作家として活躍しました。

しかし、たまたま足を運んだ競馬場で競走馬に魅せられ、その後の艸人の画題は大きく転換します。躍動的な競走馬を描くために馬の生態を幾度にも観察し、また訪欧を繰り返す中で外国馬の観察を行いました。そうして、馬をモチーフとした彼独自の画風が成立していきました。

艸人の描く競走馬は日本だけでなく競馬の本場であるイギリスでも評価を得ています。また、競馬界からも反響を呼び、中央競馬会馬事文化賞選考委員も務めました。

日展で特選を受賞した『発走迫る』の他、馬をモチーフとした作品以外でも多くの作品が描かれており、版画も多く制作されるなど長く親しまれる作家であります。

ステファン・マーティンエアー

ステファン・マーティンエアー(Stephan Martiniere)はパリ出身のSF・ファンタジーアーティストです。

同時にアートディレクターやゲームのビジュアルディレクターの顔も持つ、マルチなエンターテイメントアーティストです。長くアニメーションディレクーターを続け、『ウォーリーを探せ』のエピソード監督を務めたことなどでその名を広げています。

ディズニーとの関わりも深く、ディズニーランドやその関連施設などでビジュアルデザインに取り組んでいます。また、ディズニーによってキャラクターを使用した絵画の制作を許可された特別な作家であるディズニー公認作家にも認定されています。

本の表紙画や漫画にも携わるなど、今なお多角的に活躍するアーティストです。

野間 仁根

愛媛県生まれの洋画家で、生涯に渡り海と釣りをこよなく愛した作家として知られ、海や森をテーマにした作品を多く描きました。原色で構成されている鮮やかな作風が特徴で、豪快なタッチと、鮮烈な色彩で大胆な配色が融合する作風が印象的です。

1924年に第11回二科展に「静物」が初入選を果たすと、1928年に柘榴社に入会し、第15回 二科展で「夜の床」が樗牛賞を 受章し、翌年の第16回二科展で「The Full Moon」が二科賞を受章し、1933年には二科会会員となります。戦後も二科展に出品を続け、1955年に鈴木信太郎らと同会を退会し、同志らと一陽会を結成し主要作家として没年まで制作を続けました。

今回の作品は、野間さんの作品の中でも特に人気のある『薔薇』が描かれた作品で4号と少し小さめではございますが、絵の状態、サイン、シールなど含め上記の評価額となりました。状態によっては評価額が変動致しますのでご了承下さいませ。

アンドレ・ヴィギュド(Andre Vigud)

アンドレ・ヴィギュド(Andre Vigud)は1939年にモロッコに生まれます。
彼の作品には世界中にファンがいますが、日本では知らない方も多いかもしれません。
世界各地で個展を開催し、日本でも1985年に個展を開催しています。
そんな彼の経歴はあまり語られていませんが、1970年代後半からその名を徐々に広げていきます。
ナントやツールといったフランス、ニューヨークやそして前述の通り日本でも個展を開催し世界へと名を広げていきます。
日本での個展開催の前年である1984年には東京芸術祭近代芸術賞銀賞を受賞、また1986年にはニューヨーク国際芸術祭近代芸術賞銅賞を受賞するなど世界に認められた画家と言えるでしょう。
彼の絵の特徴は油彩画法を用いたシンプルな構図にシンプルな色使いというところでしょうか。
余分なものが無い彼の絵は、見るものの心にスッと入り込んでくるかのように、私たちの目を惹きつけます。
そのシンプルさ故に様々な場所に飾っても溶け込める絵画。
それが、アンドレ・ヴィギュドと言えるでしょう。

丁子紅子

丁子紅子さんは今注目の若手現代日本画家です。

1991年に埼玉県で生まれた丁子紅子さんは、繊細できめ細かなタッチ感、透き通るような透明感で見る者を釘付けにするデザインを描く作品が特徴的です。主に女性を描いています。女子美術大学絵画学科日本画専攻卒業後、第36回現代童画展奨励賞をはじめ、以後様々な賞を受賞、また、2012年から個展も展開し、多岐にわたって活躍されています。

丁子紅子さんの作品は、なんといっても繊細なタッチ感と、見る人それぞれの気持ちを取り込めるようになるべく色を使わないように描く、というところが特徴的です。髪の一本一本がまるで生きているかのように描かれ、透き通るような無表情の女性に引き込まれ、見る人の感情が入り込める作品を世に出されています。

 

平田 ゆたか

平田ゆたかは単身イタリアに渡り独学で絵を学び、イタリアの陽光を描き続け、日本国内のみならずイタリアでも高く評価されている洋画家です。 1944年に香川県に生まれ、1974年の30歳の時に単身イタリアへ渡り1975年に国立 …

福王寺 法林

福王寺法林は山形県出身の日本画家です。 1920年に生まれ、現在まで多くの絵画作品を残されております。 幼い頃に父親と猟に出掛けた際に銃が暴発し、左目の視力を失ってしまう事故に見舞われますが、それにより生来の負けず嫌いか …

エルテ

ロマン・ド・ティルトフ1892年11月23日~1990年4月21日 ロシア生まれのフランス人で美術家でありながらデザイナーもしておりました。エルテ(Erte’)に通称で知られており、デザイナーとしてはファッション、ジュエ …

井上 圭史

井上 圭史は大阪府出身の写実主義(リアリズム)を得意とする画家です。 1933年に大阪府で生まれ、1955年に京都芸術大学へ入学しますが中退し日本写真専門学校に入学し1959年に卒業します。 1974年に大阪府美術家協会 …

Hime(HIME)

Hime(HIME)1986年~大阪出身の現代アーティストになります。 幼少の頃は、漫画家になるのが夢で入学した京都精華大学にも筆記試験を受けず、絵の実技だけで入学する程の実力を持っていました。在学中にカメラを購入し最初 …

サルバドール・ダリ

サルバドール・ダリはスペインが生んだ20世紀を代表する最も多才な画家です。絵画はもちろんのこと彫刻、版画、舞台装置や衣装のデザイン、映画制作と実に幅広い表現活動を行っていました。 そんなダリは6歳の頃に初めて風景画を手掛 …

グラハム・クラーク

グラハム・クラークは、イギリスの銅版画家です。 オックスフォードで生まれ、ロンドン王立美術学校を卒業したのち、本格的に活動しました。 銅版画に手彩で色付けする「手彩色銅版画」を得意とし、現在まで数多くの作品を残しています …

古畑 雅規

古畑雅規は長野県生まれの油彩画家&クレイアート作家です。 1968年の長野県松本市に生まれます。1988年に全国大学版画展に出展、1989年には伊藤廉記念展に入選します。フランス、イタリア、スペイン、トルコ、エジプトの5 …

中山 正

中山正は、新潟県生まれの木版画家です。 1927年に新潟県新潟市に生まれ、多摩美術大学に入学し油絵を学びますが、中退し版画家としての活動を始めます。1959年にリトグラフ画集「ラッパ手」を出版、その後は拠点を海外に移し1 …

アンドレ・コタボ

アンドレ・コタボは1922年にフランス南東部の町、サン=マルスランに生まれます。 リヨンの美術学校に進学し、そこで絵を学びます。 そして14歳の時、イタリアのローマの店先にあったゴッホの絵に感銘を受け、それを複製しようと …

天野タケル

天野タケルは日本の画家・彫刻家です。 世界的に有名な画家でありイラストレーターである天野喜孝の息子になります。 日本だけでなく、フランスのパリ・イギリスのロンドン・アメリカのニューヨーク・香港などで個展を開催しており世界 …

駒井01

駒井 哲郎

駒井哲郎(こまい てつろう)は1920年生まれの銅版画家であり、東京藝術大学の教授でもありました。 彼は油彩画や色彩版画も製作しましたが、生涯を通じてエッチングに情熱を傾け、人間の内面的な部分や幻想などをモノクロで表現し …

前田 麻里

前田 麻里さんをご紹介いたします。 神奈川県川崎市出身の前田麻里さん。まるでおとぎ話に出てくるような夢のような世界観を独自の技法で描き上げるのが特徴の現代洋画家です。きらめく星空、可愛らしい花と動物、虹や風船、緑あふれる …

坂本 繁二郎

坂本繁二郎という名を聞いたことがある人、無い人いると思います。 しかし、明治から昭和にかけて活躍した巨匠の1人と言えるでしょう。 坂本繁二郎を語る上で欠かせないのが、若くしてこの世を去った画家・青木繁です。 坂本と青木は …

濱田昇児

濱田昇児は、大阪府出身の日本画家です。 日本画壇の重鎮である濱田観のもとに生まれた昇児は、父に日本画の基礎を教わります。その後、近現代日本画の巨匠・小野竹喬に師事し、絵画の研鑽に励みました。 1945年、京都市立美術専門 …

高畠達四郎

高畠達四郎は、大正から昭和期にかけて活躍した油彩画家です。 1895年、達四郎は、東京で生まれました。 1914年に慶応義塾大学理財科(現・経済学部)に入学しますが、画家志望が強まり、二年後に中退。本郷洋画研究所に入社し …

池田 修三

池田修三は、秋田県出身の木版画家です。 1922年に秋田県のにかほ市に生まれ、旧東京師範学校学校(現・筑波大学)を卒業後、秋田県の高校の美術教諭となります。その後たまたま秋田を訪れていた画家の近藤良悦夫妻に作品が評価され …