織田広比古は、東京都出身の洋画家です。
1953年、仁科会理事長を務めた織田廣喜の子として生まれ、画家一家の中で育ちました。東京造形大学卒業後、銀座能楽堂の画廊で三人展が開かれ、画家として活動しました。その後も銀座を中心に東京で個展を開いていき数々の賞も受賞していきました。
1988年、仁科展でパリ賞を受賞し、1990年に仁科展の会友、1996年には仁科展会員となります。この一連の活動の中で知名度も大きく広まり、札幌・名古屋・福岡・横浜など日本中で個展を開きました。
2009年にパリで若くして逝去しました。
作風は夕焼けや日没を背景にしており、メランコリーな色調が特徴です。幻想的な雰囲気の中で楽器を演奏する女性のモチーフが多く、明るい印象を受ける作家です。
樋口洋は日本の画家で日本の美術家団体、示現会の理事長を務め、日本美術展覧会(日展)においては審査員や評議員に就き、日展内閣総理大臣賞も受賞した人物です。
1942年に神奈川県に生まれ、若い頃から画家を志し制作活動に励みました。1967年の示現会展で入選したことをきっかけに示現会創立者の一人でもある楢原健三に師事し絵の腕を磨きました。
1975年には日展で入選、1987~93年には特選と着実に画家としての腕や知名度を上げていきました。また、その後審査員を務めるなど大きな存在感を示し、評議員や理事にも就いており、画壇においてなくてはならない存在となりました。
2016年の改組新第3回日展では重病を患い車椅子での生活を強いられていましたが、審査主任に就き審査するなど次世代の画家への思いも強いものでした。
画風は油彩による風景画を得意としており、日本アルプスの雄大な景色や北海道の雪景などを多く描いたことで”雪の画家”と称され人気が高いです。
まずは作者の金子東日和(とひかず)氏についてご紹介いたします。金子氏は1946年東京生まれの油彩画家です。画家になりたての頃は日本画を主に描いていましたが、氏の中での心境の変化からか途中から油彩画を描くようになりました。得意とするモチーフは風景画で特にかやぶき屋根の住宅が入った構図の物が多く出品されています。目の前の風景をリアルに描いており、その時の雲の様子まではっきりと表現されているのです。作品の題材となっている場所は実際に訪れた場所であり、北は北海道、南は九州まで全国各地を取材して回って作品を作成してきました。
今回の作品もかやぶき屋根の住宅の入った村の様子を描いたものであり、古き良き日本の情景がありありと表現されていて見ていてほっこりとした気持ちになる作品となっています。
緑和堂では骨董品や茶道具に加え、絵画や彫刻などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております
ロバート・ハインデルは1938年、アメリカはオハイオ州に生まれました。
1964年、25歳のころに観たイギリス王立バレエ団のショーに感銘を受け、それ以降ダンサーたちの躍動感や情熱を描くことに心血を注ぐようになります。
1970年ごろより『TIME』などの有名雑誌へイラストの寄稿を行い、1978年には初の個展を開催します。翌年ハミルトン・キング賞の受賞を機にイラストレーターからファインアーティスト(実用的価値よりも、芸術的価値に重きを置いた作品を発表する作り手の意)に転身しました。
1993年には日本にも訪れ、日本人として初めて世界的に活躍したプリマバレリーナとされる森下洋子を描くなどしました。
バレエ以外にもキャッツなどのミュージカルを描いた作品も残しており、著名人にもファンやコレクターが多いことでも知られています。
ダンサーたちの感情の動きまでを見事に表現する作風で、現代のドガとも称されています。
松井ヨシアキさんについてご紹介させていただきます。
1947年に福井県福井市にて松井さんはお生まれになられました。
松井さんの詳細は多くが語られておりませんが、洋画家としての芸術性の高さは誰もが認めるほど素晴らしく、近年評価が高くなってきております。
25歳で初個展を開催以降、37歳で第19回昭和会展に出品、昭和会賞を受賞。そこから怒涛のように40を超える個展が開催され、多くの方に松井さんの魅力が伝えられていきました。
そんな松井さんは1995年、パリで個展を開催する機会に恵まれました。それが松井さんの転機となったのでしょうか。以来、パリを毎年のように訪れ、数カ月過ごすというような生活をされ、それが松井さんの絵の大きなテーマとなっていきました。
松井さんの作品は街角の風景やそこにいる人々などを題材にしていることが多く、実際に松井さんが散歩をしてその通りを歩いたり、素敵な人々と出会ったのだと想像できるような作品が多いのが特徴です。さらに、絵の具に大理石を混ぜて厚塗りをする技法によって、少しだけ煌びやかに、そして絵柄も相まってファンタジックな作風になっているところが、多くの人の印象に残るのではないでしょうか。
すでに注目されている作家ですが、評価も年々上がっているため今後ますます人気が出てくると思われます。
ロバート・ワイランドは国際的に有名な海洋生物アーティストです。画家、彫刻、作家、写真家、慈善家、映画製作者としても活躍している経歴を持っています。
海洋生物アーティスト(マリンアーティスト)といえば日本だとラッセンが人気ですが、世界的にはラッセンと並ぶほどの人気があり、マリンアーティストの第一人者とも呼ばれています。
ワイランドは、19歳の時に世界中の100カ所に壁画を描くという壮大な挑戦を始めました。1981年から始め、30年近い年月をかけて100枚を超えるマリンアートの壁画を完成させ、プロジェクトを達成しました。このプロジェクトは「ホエーリング ウォールズ」という名がつき、史上最大の公共芸術プロジェクトの 1 つとなっています。この世界的プロジェクトで描かれた作品は、年間で推定10 億人が鑑賞し続けています。
その他にもカリフォルニア州ロングビーチのコンベンションセンターに描いた巨大な海洋壁画は、3エーカー(12140㎡)以上の大きさでギネス世界記録に登録されるなど、多くの活動を行っています。
ワイランドのこれらの活動は全て自然保護の為の行動で、環境問題への関心を高めるための活動として取り組んでいます。美術や芸術を通して地球の大切さなどを訴え続けています。