大阪府出身の吉岡は、大学在学中の1974年にフランスへ渡り、アカデミー・グランド・ショミエールなどでさらなる技術を学びました。帰国後は、国内外で個展を開催するほか、数々の作品を発表・受賞し、現在では大学教授としても幅広く活躍されています。
なかでも特徴的なのは、彼の多くの作品が「イタリア・ルネサンスを彷彿とさせる作風」であるという点です。中世イタリアの味わい深い絵画を現代によみがえらせる作家としても高く評価されています。
代表的な作品としては、神秘的で奥行きのある女性像や、風景を背景にした歴史的建築物や動物を題材としたものが挙げられます。その技術は非常に高度であり、西洋の古典技法である「テンペラ」を駆使して制作されています。
美しく、そして中世ヨーロッパの時代背景までも丁寧に描き出す吉岡の作品は、見る者をまるでイタリア・ルネサンスの世界へと誘うかのような魅力にあふれています。
1946年、愛媛県にて、画家・定岡玲艸子(れいそうし)を父に持ち誕生した洋画家で、親子二代にわたって活躍しました。主にヨーロッパ、特にフランス・パリの風景を題材に作品を描き、「父子二人展」などの展覧会も開催しています。
彼の作風は、パリの日常風景を題材に、力強い筆致と独自の色彩感覚によって描かれるのが特徴です。取材旅行を行うなど創作への探究心も旺盛で、制作した作品が受賞することもありました。
晩年には日本の風景も描くようになりましたが、1994年、48歳の若さで逝去しました。
色彩の調和と筆致の緩急のバランスが絶妙で、魅力あふれる作品を多く残し、現在でも多くの人々に愛され続けている作家です。
辻 真砂は、女性画や風景画を中心とする洋画家です。
無所属のまま活動を続けており、定期的に個展を開催しています。
辻は1951年に大阪府で生まれました。
関西美術院に通い、卒業後は1976年~1980年までスペインに留学します。
1989年になると「真砂美塾」という画塾を開きます。
日本で育まれた「侘び寂び」などの情緒や、抽象性をもった写実を追求することを理念として掲げ、今も多くの作家が彼に技術を学んでいます。
その徹底されたリアリズムは、人や自然を美しく抒情的に表現し、光の動きや髪の質感、布の素材感、表情までをも繊細に描き切っています。
温かくも力強い女性の「生」を感じる彼の作風はとても魅力的です。
また、脆さや苦悩などといった要素も作品に散りばめ、上手くバランスを取っているようにも感じられます。
誰かの母であり子でもある、そんな彼女たちの背景に垣間見える物語を想像するのも、楽しみ方のひとつかもしれません。
デビッド・タトウィラーは、伝統的なアメリカの風景画や海岸沿いを主に描く画家で、蒸気時代の鉄道画家の第一人者としても知られています。
また、公認アーティストとして、ディズニー関連の作品を描くことでも有名です。
代表作には『Sharing a dream』という、ミッキーマウスとウォルトディズニーが手を繋いでいる、ディズニーファン必見の作品があります。
他にも、ノスタルジックな画風で描かれた風景画や機関車の作品は、今でもなお多くの人に親しまれています。
活躍は広範囲に展開しており、アメリカアカデミーを卒業後、数々の賞を受賞し、アメリカ国内において数多くの展示会に出展しました。
ジョン・アルフォーグは1959年カナダ・ブリティッシュコロンビアに生まれ、その後はハワイで育ちました。
芸術家である父親の影響もあり、幼い頃から絵画や彫刻などに興味を持ち、独学でアートを学んでいきました。
彼は常に海に囲まれた環境で育ち、そして自身も海をこよなく愛していた為、次第に海に対して感じたものを全てキャンパスで表現してみたいと思い始めます。それがマリンアートを描くきっかけとなりました。
作風としては、広大な海が持つ力強さと自然美を、繊細で温かみのある色使いで描くのが特徴的です。作品に宿る美しさ、そして柔らかさもある力強さが調和され、よりリアルな海が描かれているのも魅力の1つです。
主に描かれるのは、砂浜や波打つ自然な海の風景といった作品です。それらはマリンアートとも呼ばれます。
彼の作品は特に温かみを感じられ、心を穏やかにしてくれる雰囲気を兼ね備えてるのが魅力だと言えるでしょう。
伊勢崎勝人は1949年八丈島生まれの洋画家です。
1972年に坪内正に師事し、1978年に東京藝術大学を卒業しました。その後はスペインを中心に渡欧、帰国後は日本全国で展覧会を開き、日展の審査員を務めるなど精力的に活動を続けました。また、絵画の技法書である「鉛筆で描く」を著した事でも知られ、芸術界に大きく貢献しました。
作風としては、写実主義らしい緻密さによって描かれたものが多く、立体としてまるでそこに存在しているかのような描写が特徴的です。しかし、写真ともまた違った色使いや細やかな線描など、絵画ならではの雰囲気も見どころと言えるでしょう。
1番人気のあるモチーフは花で、評価が付きやすい傾向にあります。その他のモチーフでは鳥や果実なども人気があり、作品によっては花のモチーフを超える可能性もございます。