山岸 正巳

山岸正巳は1929年に北海道の岩内で生まれます。
画家としては、バレリーナの少女などをモチーフとした人物画や、牡丹、薔薇などの静物画を得意とした作家です。

1952年に東京美術学校卒業し、学校卒業から彼の作品は注目を集め、その翌年の1953年に『人物』が第15回一水会に入選します。

1958年には生まれの北海道の札幌三越デパートで人物画個展を開催し、同年に故郷の岩内町高台に画室を建てるなど、地元である北海道、そして岩内をこよなく愛した作家と言えるでしょう。

彼が得意とする人物画、とりわけバレリーナに強い想いがあったようで、バレリーナの少女がモチーフとなった作品が数多くあります。
紹介写真は山岸正巳がまさに得意とするバレリーナの少女。
その場の状況を鑑賞者に想像させる何気ないワンシーンが描かれており、気品が漂っています。
クラシカルなムードを演出し、美しい女性の肌と黄色のチュチュの清楚なイメージを一段と引き立ててる作品となっております。

小向 貢嗣

小向貢嗣(こむかいみつぐ)は、青森県出身の画家です。

人物画と静物画を得意とした作家であり、特に人物画では老人を描いたものが多くあり、その写実的な画風が高い人気を誇っています。
静物画においては柘榴と葡萄を好んでいたようで、度々絵のモチーフとして使われています。

写実的、写実主義(リアリズム)とは現実をそのままに表現しようとする美術様式であり、西洋美術においてルネサンス期以降に形作られていった潮流です。神話や神ではなく、現実のものを写し取ろうとするこの流れは、宗教改革からくるキリスト教的世界観の瓦解に紐づいたものであるともみられています。

小向貢嗣の絵画は造形の他、陰影などが深い写実性を持って描かれ、リアリズム作品としての高い表現力がうかがえます。

深緑の背景色は小向貢嗣のよく用いる配色であり、妖しげでありながらそこに在るモチーフの生命力を感じさせるような雰囲気を作りあげています。モチーフに宿る耽美さを蠱惑的に表現した作品群は、潜在的な美の感覚に刺激を残すでしょう。

山本 太仙

山本 太仙は1953年四日市に生まれました。
父は築窯業、祖父は急須作家で、作陶に恵まれた環境に育ち、高校卒業と同時に焼き物の道に入ります。

伝統工芸の萬古急須を作る傍ら、釉薬を研究し従来の赤土急須にない新しい感覚の施釉急須を作っております。煎茶道具、茶道具を作りながら、茶の湯の道具も幅広く手掛けております。

涼炉とは、煎茶道具であり、お湯を温めるための役割をもつ移動式の炉(ろ)です。
画像のお品物は、焼〆(やきしめ)という焼き方で作成したお品物で、陶器に釉薬をかけずにそのまま焼いたものの事をいいます。

象牙作品

象牙の特徴といたしましては、美しい光沢感、しなやかで滑らかな手触り、縞目模様をしていたりと多くの特徴が挙げられます。また、弾力性と粘りがあり、彫刻に最適な適度な堅さを持っていることから、古くから工芸品の素材として用いられてきました。 その中でも象牙製品で人気のあるのが印鑑です。耐久性と耐摩擦性に優れ、重量感もしっかりとあり、質感もいいことから印鑑に最適とされてきました。象牙でも牙の内側は、木の年輪のような層になっており、中心にいくほど目が細かく密度が高いため耐久性に優れ、取れる量も少なく希少となっていたりもします。

象牙は密猟など違法取引が多発した為、 1989年にワシントン条約の下で国際取引は原則禁止となりました。しかし、象牙製品はこの世の中にまだまだ溢れており多くのファンがいたりと、人々の心を魅了し続けております。

象牙を扱うには『特別国際種事業』の登録が必要となりますが、緑和堂は、政府登録済みの取り扱い業者ですので、安心してご相談くださいませ。

荒巻 秀美

1916年群馬県出身の象牙彫刻家の荒巻秀美さんは、繊細な彫りの技術と細かな表現力が特徴的な彫刻作家さんです。秀作展や象牙彫刻展などで数々の賞を受賞されています。

主な作品は象牙や珊瑚の彫刻作家となり、花をモチーフとしたネックレスや帯留めが主流ですが、中には細かな彫刻と高い技術力が表現されている彫刻置物もございます。世に出回る作品数は少なく、二次流通品もすぐに買い手が付くほどの人気作家となります。

年々象牙彫刻の相場は、条約や取り扱う市場が減っていっていることから下降傾向ですが、銘が確認できる作家さんは依然高い評価での取引がなされており、荒巻秀美さんもそのうちの一人です。

今後は象牙や珊瑚の取り締まりが厳しくなっていく一方かと思いますが、美しい彫刻作品は時を超えて、その美しさに魅了されるでしょう。

さらに、宮内庁御物、東京国立博物館・東京藝術大学所蔵品修復などご活躍されていました。

川端 近左

川端近左は、江戸時代末期から200年ほど続く漆工芸師です。当代は六代目になります。

始まりは、京都で近江屋という油屋を営んでいた左兵衛(初代)の好きが高じて始めた蒔絵がいつしか家業になったとされ、近江屋の「近」と左兵衛の「左」を取って「近左」と名乗るようになったと言われています。二代以降も先代の意匠を継ぎつつ漆工芸の世界を広げ、多くの作品を残されています。

現在比較的よく見られるのは五代、六代の作品です。五代は日本画を学びながら四代に家業を師事していた人物で、五代襲名前に日展で数度入選するなど、確かな技術を持った方でした。六代は漆工芸家・冬木偉沙夫に師事し、工芸の基礎を固めました。その後五代に師事し、2000年に六代を襲名します。そして現在まで数多くの作品を制作されています。

川端近左の作品でも目を引くのは、やはり豪勢な蒔絵のあしらわれた棗などですが、そのほかにも盆や莨入、重箱、食籠など幅広く漆芸品を制作しており、質の高さからどれもが高く評価されています。

神山 易久

神山易久(こうやまやすひさ)は、信楽生まれ信楽育ちの信楽焼の陶芸家です。 1936年に生まれ、1955年より近江化学陶器で働きながら、陶磁器デザイナーの日根野作三に師事し、陶磁器の理解を深めました。 妻は同じく陶芸家の神 …

尚美堂

尚美堂は、大阪淀屋橋にて1900年より続いている美術工芸品の製造・販売事業会社です。 初代となる江藤栄吉郎は、23歳の頃に大阪淀屋橋の南に「尚美堂」を開業しました。創業当初から美術工芸品の他、時計や貴金属など多角的な展開 …

端渓硯

中国文人の文房趣味とされる硯、墨、筆、紙の四つの文房具のことを文房四宝(ぶんぼうしほう)といい、文房四宝の硯の中でも最高峰とされているのが今回ご紹介する端渓硯になります。 中国の硯は唐硯(とうけん)と呼ばれ中国四大名硯と …

吉田 萩苑

吉田萩苑は1940年 山口県萩市三見床並に生まれます。15歳より人間国宝の十代 三輪休雪に入門し修行を重ね、天鵬山窯の開設に際し技術指導者として招かれ尽力しました。 1968年生まれ故郷である山口県萩市玉江に玉隆窯を開設 …

前端 雅峯

前端 雅峯は、山中塗の塗師であり、棗師です。 前端雅峯は1936年、前端家八代目、前端春斉の長男として石川県にて生まれます。 幼いころから父の前端春斎の仕事を手伝いながら技術を磨きました。 1961年頃からは更なる技術向 …

山下 保子

1946年に東京都で生まれた彼女は、1968年に女子美術大学日本画科在学中に日春展に作品が入選します。1969年には女子美術大学日本画科卒業、1979年と1992年にはそれぞれ日展特選受賞、2008年に第40回日展日展会 …

玉野 勢三

玉野勢三は、大阪府出身の彫刻家です。 パブリック作品として駅前や病院の入り口などに飾られていることもあるので、作品を見たことがある方もおられるのではないでしょうか。 乾漆作品やテコラッタ作品も手掛けますが、多く作られてい …

松岡 政信

松岡政信は日本美術院同人として活動している日本画家です。 1932年に大阪府で生まれました。18歳の時から中村貞以に師事し、1953年に日本美術院展にて初入選、以降同展で多数受賞いたします。1954年には第39回院展奨励 …

中国郵政

中国郵政(中国郵政集団有限公司)は、中国中央政府管理下の郵政企業です。 1949年に「中国人民郵政」として発足して以後、郵政事業を主軸に物流等を担う機関として中国で大きな位置を占めてきました。2020年には現在の社名への …

坪島 土平

本名は坪島一男。三重県の廣永窯で作陶をしていた陶芸家です。 土平という号は、本名の苗字の坪島の坪の字を左右に分けたところからきています。本来の表記だと、土の字の右側中央の近くに点があります。土が飛んで付いたという事を表現 …

河本 五郎

河本五郎は表現としての陶磁器を追求し、その概念を推し広げた作家の一人です。 愛知県瀬戸市に生まれ、幼少より瀬戸の窯業に身を置きますが、伝統的な技術や価値観を客観的に捉え、個人の創意でそれらに対峙しました。 陶器の制作では …

二上 常太郎

二上常太郎は、富山出身の蝋型師です。 伝統工芸の街・富山県高岡市で生まれ、斯界に誇る技術保持者の一人として、銅器を愛しその鋳肌に魅せられ、およそ60年の間創作活動を続けて居られました。作品は鍛え抜かれた技法のたしかさと気 …

Meissen マイセン

マイセン(Meissen)はドイツ発祥の有名な磁器窯です。そして、ヨーロッパで初めて硬質磁器を生み出した窯でもあります。名前を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。 交差した2本の剣をシンボルとしており、ノ …

デルフト窯

デルフト窯は16世紀からオランダで生産されている陶器です。 白地に鮮やかな青色で絵付けしたものはデルフト・ブルーと呼ばれており、日本ではデルフト焼とも呼ばれております。 オランダで活躍した画家フェルメールの作品にも登場す …

頼 山陽

頼 山陽は、江戸時代後期の日本を代表する歴史家であり、漢詩人、漢学者です。 1780年大阪江戸堀で広島出身の儒家であった頼春水(しゅんすい)の長男として生まれます。 翌年、1781年には広島藩藩儒に就任した頼山春水ととも …

宇野 亜喜良

宇野亜喜良はイラストレーターで50年以上日本のイラスト界ではトップを走り続けている人物でもあります。 「イラストレーション」「イラスト」と聞くと、「簡略化された絵」や「漫画やアニメみたいな絵」というイメージをお持ちの方も …