木庵禅師 書 軸

木庵 性瑫

木庵性瑫は、1655年に明から日本へと渡った黄檗宗の僧侶です。 1611年に現在の中国福建省で生まれ、16歳のころ出家しました。その後は大陸各地を巡りつつ修行を行い、1648年、黄檗山にて隠元隆琦に学びます。 1655年 …

松花堂 昭乗

寛永の三筆、近衛信尹・本阿弥光悦と並ぶ能書家、松花堂昭乗。書だけでなく絵画・茶道にも秀でた文化人です。 1582年、和泉国堺に生まれ、1593年には同じ三筆の一人、公卿・近衛信尹に仕えました。1598年に出家し石清水八幡 …

エミール・ガレ

エミール・ガレは、父シャルル・ガレと母ファニー・レーヌメールとの間に1846年フランス北東部のナンシーで生まれます。 両親は陶磁器とガラス器を扱う店舗をナンシーに構えていました。 1858年から1864年までナンシー帝国 …

清瀬 一光

加賀蒔絵を代表する作家の一人が「清瀬一光」さんです。 加賀蒔絵とはその名の通り江戸時代に加賀藩で作られた蒔絵技法の事を言います。 加賀藩の三代目藩主であった前田利常は文武の一環の一つとして京都から「五十嵐道甫」江戸から「 …

源 朝臣

源朝臣は、村上天皇から枝分かれした氏族で、姓を朝臣(あそん)といいます。 源氏(みなもとうじ)は、二十一流派があると言われており、その中で特に格が高いのは、村上源氏(源朝臣)であります。朝臣(あそん)とは、天武天皇が68 …

伊達 政宗

「独眼竜 伊達政宗」といえば歴史に詳しくない方でも聞いたことがあるのではないでしょうか? 伊達政宗は戦国大名として圧倒的な知名度を誇る人物です。戦国時代を戦い抜き、江戸幕府のもとでは仙台藩藩主として領国を治め発展させまし …

安倍 基

安倍基の作品は、素材にこだわりを持ち柔らかく弾力性があり、編組に適した大分の竹を使用しています。材質を生かした造形の創作を行い、代表作に花籃「山陵」や手付矢羽文手付盛籃「翼揚」などがあります。1990年に西部工芸展大賞受 …

上野 喜蔵

上野喜蔵は、上野焼、八代焼の祖と言われています。もとは尊楷と言う朝鮮半島の陶工になります。文禄の役(1592~1593年)後、加藤清正に従って来日しました。豊前国(福岡県)小倉藩主細川斎三に招かれて、慶応10年(1605 …

秦 蔵六

「秦蔵六」は日本を代表する鋳金家の名です。 当代で六代目となります。 「秦蔵六」の名は江戸の末期から代々、伝統の鋳金技法と共に継承されてきました。 初代蔵六は文政6年(1823年)に当時の山城国(京都府)に生まれ。 「二 …

四代 赤沢露石

四代(当代)赤沢露石(赤沢正中)は、二代赤沢修三の孫にあたります。 京都で代々続く交趾焼(コーチやき)の家に生まれ、京都市立日吉ヶ丘高校美術科を卒業後、交趾焼を祖父の二代赤沢露石(修三)より修得します。 日本伝統工芸展に …

川之邊 一朝

「川之邊一朝」は幕末から明治時代の幸阿弥派の伝統的な蒔絵を伝承した蒔絵師です。 「川之邊一朝」の代表作品として11年もの歳月を費やして完成させた超大作「菊蒔絵螺旋御用棚」があります。 「川之邊一朝」は幼児期より書籍を好み …

河井 寛次郎

「河井寛次郎」という名をみなさん聞いた事はありますか? 大正・昭和にかけて京都を拠点に活動した日本を代表する陶芸家の一人が「河井寛次郎」さんです。 河井寛次郎氏は島根県に生まれ中学生のころから陶芸家を目指していました。 …

酒井 抱一

みなさん「酒井抱一」という人物をご存知でしょうか? 「酒井抱一」は江戸琳派を代表する絵師で俳人の一人です。尾形光琳に私淑し琳派の雅な画風と俳味を取り入れた詩情ある洒脱な画風に翻弄したことでとても人気となり江戸時代琳派の祖 …

青木 木米

青木木米は、江戸後期の陶工,南画家です。京都祇園の茶屋「木屋」に青木左兵衛の子として生まれました。俗称は八十八,縮めて米と称し,屋号の木を取ってあわせ木米と名乗りました。字は佐平,号は九々麟・百六散人・古器観・聾米などが …

三代徳田 八十吉 壺

三代 徳田 八十吉

三代徳田八十吉は、昭和から平成にかけて活躍した九谷焼の陶芸家です。 初代徳田八十吉の孫として生まれ、金沢美術工芸大学短期大学工芸科陶磁専攻を中退してからは祖父である初代と二代目に師事し作陶を学びました。1988年に三代目 …

先崎 栄伸

先崎栄伸(せんざき えいしん)は、昭和初期にその頭角を現した仏像彫刻家です。わずか18歳にして帝展入選という快挙を成し遂げるほどの腕前は、当時の人々にも驚かれました。その後も文展や日展、正統木彫家協会展などで数々の受賞歴 …

東郷 青児

戦後日本の洋画界において、その独特な美人画で存在感を示した画家・東郷青児。対象を大きくデフォルメし、淡い色彩と柔らかな輪郭線で描かれる女性像は、従来の美人画の常識を大きく崩すものでした。 東郷青児(本名・鉄春)は1897 …

林 恭介

天目茶碗の最高峰とされる「曜変天目」。黒の器に散らばる虹色の輝きはとても美しく、古くから多くの日本人を魅了してきました。作られたのは中国・南宋時代、しかしその記録は無く、詳細は謎に包まれています。世界に存在する完全なもの …

藤原 雄

藤原雄は人間国宝にも認定された備前焼の名工です。 1932年、父・藤原啓も備前焼人間国宝に認定されている陶芸家一族に生まれます。しかし生まれつき視力が非常に弱く、左目はまったくみえなかったといいます。ですが、父・啓の教育 …

笹倉 鉄平

笹倉鉄平は兵庫県出身の、1990年にデビューした風景画家です。 「光の情景画家」と称され、柔らかな筆致で描き出される情景とパステル調の幻想的な色合いは、日常の一コマへ物語を与え、観る者を引き込むような作品となっています。 …

島岡 達三

島岡達三は「縄文象嵌」の人間国宝となっている益子焼の陶芸家です。 1919年に東京愛宕の組紐師である父の元に生まれますが、高校生時代に訪れた日本民藝館で、濱田庄司や河井寛次郎の作品に惚れ込みます。こうして陶芸家になること …

藤田 喬平

藤田喬平は、日本のガラス工芸の第一人者として活躍した人物です。 1921年に東京・新宿に生まれ、東京美術学校に入学し、当初は彫金を学んでいました。しかしガラスの美しさに魅せられ、ガラス工芸家へと転向します。1947年に岩 …

隠崎01

隠崎 隆一

隠崎隆一は長崎出身の備前焼作家です。グラフィックデザイナーから陶芸家に転じるという異色の経歴をもつ人物ですが、その独創的な作品は高い評価を受けています。 隠崎は1950年に長崎県の福江市に生まれ、大阪芸術大学にてデザイン …

金重 陶陽

ここでは、備前焼と金重陶陽の作品の特徴について説明します。  備前焼の土は大きく分けて干寄せとよばれる田土と山土があり、田土の特徴としては粘りが強く可塑性が高い土として知られています。  水田を3mほど掘ると出てくる黒い …