皆様、こんにちは。緑和堂東京支店です。
とうとう関東も梅雨が始まりまして、6月の雰囲気をやっと感じられるようになってまいりました。気温が高くなり日差しも強い日もあるので、熱中症対策として水分と塩分の補給はしっかりしましょう。塩飴なんかは手軽に塩分補給するのにはいいですよ。6月は雨も気にしつつも、塩飴も気にしてみてください。
さて、あめの話はここまでにしまして、お品物のご紹介をさせて頂きます。
今回ご依頼頂いた商品はこちらになります。
「松井康生 作 練上嘯烈茶盛」になります。
松井康成といえば、技法「練上手」にて人間国宝に認められた方です。今回の商品もとても見事な練上によって作られた茶碗です。
しかし、そうなると気になるのは、「嘯烈」という言葉ではないでしょうか。この嘯烈という漢字は(しょうれつ)と読みます。嘯烈というのは、器胎表面に生じる亀裂のことを言います。漢字の如く、作品の見た目からは松井康成らしさの溢れ出す独特な表現がされていると思います。
今回の作品は松井康成の手により作られた亀裂と練上によって作られたコントラストが光る作品だと思います。これだけ立派な作品でしたので、このような結果となりました。