本作は、茶道で使用する「香合」の作品となります。
時代を感じさせる漆の色味にはツタの葉の蒔絵が施されており、気品の高さと高級感を演出しています。
また、専用の箱が二重になっており、外箱には鵬雲斎の書付がございます。
鵬雲斎(ほううんさい)は、茶道裏千家の十五代家元である千玄室氏の号です。1923年に京都で生まれ、第二次世界大戦中は海軍に従軍しました。戦後、裏千家の家元を継承し、茶道の普及と国際交流に尽力しました。
書付は品物の証明、保証のようなものであり、高名な茶人の書付があると品物は高く評価されます。
本作はお品物の時代感に加え、裏千家の巨匠の書付があったためこちらの評価とさせていただきました。