安食慎太郎 『宍道湖夕彩』

今回ご紹介致しますお品物は、安食慎太郎の油彩画 『宍道湖夕彩』になります。

こちらは10号サイズのお品物となります。

安食慎太郎は、島根県出身の洋画家です。
1968年に武蔵野美術大学油絵科を卒業し、卒業制作展で最優秀賞を受賞、作品は大学美術館に買い上げられました。その後、独立展や一陽展に出品し、文部大臣賞や兵庫県川西市民文化賞を受賞するなど、精力的に活動を続けました。
彼の作品は、力強いタッチと大胆な表現が特徴で、特に「赤富士」などの風景画や花を題材とした作品が知られています。

湖と言われれば涼し気な青色などを想像してしまいますが、本作は違います。夕日によって宍道湖(しんじこ)は照らされ、安食慎太郎の真骨頂ともいえる赤色に染め上げられています。

評価点としましては、安食の故郷・島根県松江市と出雲市にまたがる宍道湖がモチーフとなっている点、油彩が厚く塗り重ねられている点になります。