松尾敏男 『朱牡丹』

今回ご紹介致しますお品物は、松尾敏男 『朱牡丹』になります。

松尾敏男は長崎県出身の日本画家です。花鳥画に優れた作品を多く残した堅山南風に師事し、自身も「花の松尾敏男」と称されました。
1962年に院展にて初の奨励賞を受賞し、後に日本芸術院会員や日本美術院理事長といった経歴を経て2012年に文化勲章を受章しました。

本作には立派な牡丹の花が画面の中央に描かれています。
花びらや葉の一枚までもが写実的に表現された伝統的な日本画の作品になっています。

今回のお品物は、著名な作家の人気のモチーフであったこと、外箱が付属していて作品本体の保存状態も良好であったためこのような評価となりました。