今回ご紹介させていただくお品物は、朝倉文夫 『洋犬文鎮』になります。
朝倉文夫は「東洋のロダン」の別名を持つ彫刻家です。
今回の作品である『洋犬文鎮』は、警視庁で1914年から1921年まで活躍した警察犬スター号をモデルにした作品です。
スター号はグレートデーンとブラッドハウンドの雑種のオスで、体長180㎝の大型犬でした。当時警察犬訓練所の近くに住んでいた氏はこのスター号と関わる機会があったようで、座れと命じるとよしと言われるまで座っており、顔を上げてと命じると顔を上げる、逞しい体躯と賢さを持ち合せた犬であったそうです。
氏はこのスター号をモデルとしたブロンズ像を複数制作しており、『臥したるスター』と題された作品は半世紀にわたって警視庁副玄関で大切にされてきました(現在は建て替えに伴って別庁舎に移動)。
今回の作品は付属品の状態等によりこちらの評価額となりました。作品や箱の状態によって評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。