米倉斉加年 『娘と子犬(その二)』

こちらは、米倉斉加年 『娘と子犬(その二)』になります。

米倉斉加年は、1934年の福岡県に生まれました。
今回は画家としてのご紹介になりますが、俳優、絵本作家、演出家…とマルチに活躍されております。
イタリアで毎年春開催されるボローニャ国際児童書展で史上初となる2年連続大賞受賞し、代表作『おとなになれなかった弟たちに…』は1987年から30年以上にわたって中学校の教科書に採用されており、読んだことがある方も多いのではないでしょうか。

今回お譲り頂いた 『娘と子犬(その二)』は、帽子の女性が犬2匹と猫1匹を抱えた水彩画の作品となります。
夢野久作 「ドグラマグラ」文庫版表紙などで知られるように妖艶な女性を得意とした氏ですが、こちらの作品は一転してヘルシーでさわやかな印象です。
一定したタッチの描線ですが、犬を抱えている布や帽子に飾られた花などは主線無しで表現されており、モチーフの質感で描き方を変えていることが見て取れます。

今回の作品は作品のモチーフや状態等によりこちらの評価額となりました。作品の状態によって評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。