高塚省吾 『裸婦画』

今回ご紹介するお品物は、高塚省吾作の裸婦画です。
サイズはF10号です。

高塚省吾は1930年、岡山県に生まれました。
東京芸術大学で梅原龍三郎、林武といった画家に師事し、同校を1953年に卒業しました。
活動初期はなかなか評価されなかったようですが、禅修行を通して己を見つめ直し、1980年に素描集を発売、裸婦美人画としての地位を確立し絶大な人気を得ました。

今回のお品物も氏が生涯を通じて描き続けた裸婦美人画のパステル作品となります。
ネックレスを片手にした女性がこちらから視線を外して立っており、ワントーンでシンプルにまとめられた画面が氏らしい一枚です。
氏は油彩画はモデルを見て描くことをしなかったようですが、油絵作品を描く際にはモデルを見て習作のようなかたちでパステル画を描くことがあったようです。

その人気はいまだ衰えることを知らず、全国にファンが数多くいます。今回のお品物は上記の理由からこちらの評価額となりました。絵画作品はシミやヤケによって評価が大きく上下致しますので、予めご了承ください。