鯉江良二は、1938年に愛知県常滑市で生まれた陶芸作家です。
2020年に亡くなるまで、多くの独創的な作品を手掛けるとともに、現代アーティストとしても知られていました。
代表作には、砕いた衛生陶器を再利用して焼成した「土に還る」シリーズや、戦争や反核をテーマにした「チェルノブイリ」シリーズなど、社会的なメッセージ性を持つ作品が含まれています。これらの作品は、現代陶芸の分野で高く評価されています。
鯉江良二の作品は、美術工芸品としての「土に還る」や「チェルノブイリ」だけでなく、織部焼の壺や茶碗、長皿、ぐい吞み、灰釉陶器、黒茶碗など、多岐にわたる作風が評価されています。特に、織部焼の茶碗やぐい吞み、長皿などは、彼の代表作として高い評価を受けています。
今回お譲りいただいた灰釉茶碗は、釘彫りが施された表面が特徴的で、鯉江良二ならではの個性が色濃く感じられる一品です。
また、共箱をはじめとした付属品もすべて揃っているため、その保存状態も含めて高い評価となりました。