今回ご紹介させていただくお品物は、青木龍山作「天目耀変 茶碗」です。
青木龍山さんは佐賀県の出身であり、天目作品が非常に評価されております。
天目の特徴として、鉄の黒い釉薬を混ぜ焼成する焼き方となります。ちなみにこの「耀変」とはどういった陶磁器を指すのかご存知でしょうか。
実は、作者が制作途中に釉薬の使い方等を考え、最終的に想像通りの作品が出来上がるのですが、この耀変は作者が思いもしない科学反応が起きた作品のことをいいます。耀変の始まりは、中国南宋時代と言われており、当時のお品物は世界に3つしかないと言われております。その3つが全て日本国内の国宝として保管されております。
こちらのお品物は、海外でも人気の高い耀変天目であったことに加え、共箱もきちんと完備されておりました。総評してこちらの評価とさせていただきました。