織田 広比古 作 『帰り道 油彩』

本日ご紹介致します作品は、織田 広比古 作「帰り道 油彩」です。

東京出身の画家で、お父様も同じく画家で有名な織田廣喜さんのご長男になります。広比古さんは、お父様の影響で絵を描き始めました。

広比古さんの描く絵は主に人物画となります。お父様も人物画を描くことが多く親子揃って人物画の制作を行っておりました。
父親の廣喜さんが描く絵は、少しモヤがかかった様な筆使いで抽象的ともいえる絵が特徴です。反対に広比古さんの絵はハッキリと人物を描きメルヘンの様な雰囲気を醸し出しているのが特徴かと思います。

ご紹介致します作品も農家の娘と貴族の娘かと思われる2人が仲良く馬車の荷台に乗り帰路につく様子が描かれております。洋服の雰囲気から私はその様に連想致しました。花や髪が風でなびく様子がしっかりと描かれており、荷馬車に揺られながら帰路につく様子が容易に想像できます。二人の仲睦まじい様子に思わずほっこりしてしまう作品ですね。

油彩は経年劣化で割れていることが多いですが、こちらはそういった傷もなく保存状態の良いお品物でございました。
また、サイズも6号と比較的飾りやすいサイズでございました。
素敵なお品物をお譲りいただき誠にありがとうございました。