堅山南風 作『椿めじろ』

今回ご紹介致します商品は、日本画で有名な堅山南風さんの「椿めじろ」になります。
南風さんは、熊本県出身の画家でお持ち込み頂いたお客様も熊本県の方でした。わざわざ遠方までご来店下さり誠にありがとうございました。

南風さんは、過去に文展にて出品した作品が横山大観に多大なる影響を与え推薦により初入選しました。その後、横山大観さんに師事をされ、メキメキとその実力を上げていきました。また南風さんのお弟子さんでは松尾敏男さんが有名でございます。今回はそんな有名画家さんと関わりの深い南風さんが描かれた作品の魅力を存分にお伝えできればと思います。

南風さんは主に花鳥画や鯉を独創的な作風で描く画家になり、その中でも鯉が人気作となります。鯉と言えばこんな逸話があります。鯉は滝昇りをすると昇華しその後、龍へと変貌するというお話です。起源は古来中国となり成功祈願の象徴として現代でも語り継がれております。個人的にも欲しい御祈願になりますね。

ご紹介致します作品は花鳥画ですが、こちらも味があって素敵な作品でございます。椿の上にめじろが止まっている風景が描かれておりどこか日本らしさを感じさせる作品でございます。めじろは幸運の鳥と呼ばれております。めじろが雛を育てるために巣を作った土地は、人の間でも子育てをしやすく良い土地だと言われております。そのことから縁起の良い鳥で知られていおります。めじろは東南アジアにしか生息しておらず、海外の方からも人気の高い鳥みたいです。

評価ポイントと致しまして、こちらのお品物には付属の共箱がしっかりとついておりました。絵の表面に少し傷がございましたが、落ち着いた雰囲気で飾りやすい作風でございました。
総評してこちらの評価とさせていただきました。