ジェン・ピエール・カシニョール 作『白いバラ 』

今回ご紹介させて頂きます作品は、ジェン・ピエール・カシニョール作 「白いバラ」でございます。
フランス出身の方で現在は89歳とお元気な画家さんです。
カシニョールの作品の多くは、大きい帽子を被った女性がメインとなっております。女性が綺麗に見えるように、視線や角度を意識して描かれているのが、作品全体から伝わってきます。

カシニョールが描く作品は女性作品が多いですが、理由はご存じでしょうか。
それは幼少の頃からオシャレな女性に憧れを抱いていたからだそうです。
カシニョールの父は、日本でいう呉服屋を営んでおりました。
当時お店に来ていた女性はみんなオシャレで、幼少の頃のカシニョールから見るときらびやかに見えたそうです。
そのような思い出が今でも作品に影響を与え、現代でも人気となっております。

その中にモデルとなった日本の女優がいるのですが、どなたかご存知でしょうか？
なんと黒柳徹子さんになります。驚きの人物が登場ですね。
良き理解者でもあったそうで、カシニョールさんと黒柳さんの間柄が容易に想像できるかと思います。おそらく画家とモデル以上の親しい間柄だったのではないでしょうか？

今回のお品物は白を基調とした作品でございました。
背景に薄暗い赤を描くことで、花束を抱えた女性がより立体的に感じ取れます。
大きい帽子とドッド柄ワンピースはカシニョールらしい演出ですね。
ヤケやシミなどの汚れもなく、素晴らしいお品物でございました。