こちらは、淡々斎 筆の茶掛『香風入室清』です。
碩叟宗室 淡々斎(たんたんさい)は、茶道裏千家十四代の茶人です。
淡々斎で有名ですが無限斎という号名も持っています。多くの才能に恵まれ、茶道以外に書画や能、唄、和歌など幅広い芸術分野に精通されています。
今回の茶掛には『香風入室清(こうふうしつにいりてきよし)』という禅語が掛れております。香りを帯びた風が部屋に吹き、あたり一面が清々しいという意味です。
なんとも涼やかな一行であり、特に春から夏頃に掛けておくと、一層お茶を楽しめるのではないでしょうか。
今回は高名な茶人直筆の作品であり、専用の箱とともに綺麗な状態で保管されていたことからこちらの評価となりました。