英国アンティークシルバー ティーセット

皆様こんにちは。緑和堂京都南店でございます。

今回お譲り頂きましたお品物はこちら。英国アンティークシルバーのティーセットでございます。

アンティークシルバーの中でも、イギリスのものは特に優れた製品であるとされています。
銀器はヨーロッパにおいて、古くから富や貴族としての権威的象徴として扱われてきました。しかし、18世紀に起こったフランス革命以降、ヨーロッパ諸国の貴族制度は崩壊の一途を辿ります。その中でイギリスは現在でも王権と貴族制度が保たれているということもあり、アンティークシルバーが文化として受け継がれています。

また19世紀中頃にはアフタヌーンティーという上流階級の女性達による社交の場が生まれ、そこでもシルバーが貴族のステータスとして扱われました。シルバーは主に純銀のものとシルバープレートの２つに分かれます。その確認方法として、純銀であればホールマークと呼ばれる刻印が押されています。
掲載した画像にもあります4つのマークから、メーカーやどこの検査機関を通過したものか、いつの年代に作られたかが分かるようになっています。そしてうち一つのライオンマークはシルバーの純度が92.5％を超えることを保証するというマークです。

今回は、イギリスでも優れたシルバー製造の技術を持つ町「シェフィールド」で生産されたことが王冠のマークから判別でき、総重量のほか古美術的な人気を考慮してこちらの評価となりました。