伊万里焼 『色絵皿 蝶形』

今回ご紹介させていただくお品物は、伊万里焼 『色絵皿 蝶形』でございます。

伊万里焼は、身分の高い貴族へ献上する陶磁器が存在します。
多彩な色で絵付けを行い、金彩で細かく描かれた献上手と呼ばれる古伊万里は、当時世界中の貴族の心をつかみました。

今回のお品物は献上手を模して、明治期頃に作陶されたと思われるお品物でございます。日本女性が描かれていることから、海外輸出向けと思われます。

絵柄の細かさや手書きの美しさと、蝶が羽を開いたと形と思われる珍しい形状でございます。また、同じ箱に丸皿が2枚入っていましたが、こちらは江戸の人物風景画、外側は細かな金襴模様になっております。
どちらも非常に鮮やかで、気品のあるお品物でございました。

形状が珍しかったことに加え、状態が良かったことを考慮して、こちらの評価とさせていただきました。