九谷焼 細描赤絵皿

九谷焼は現在の石川県加賀地方で開窯され制作された焼物です。
1655年～100年足らずで閉窯されてしまい、その後1820年頃に再興されるようになり現在に至っております。

今回のお品物は初期の頃の作品という訳ではありませんが、少し年代を感じるお品物でした。こちらはお皿の内側には玉獅子や人物などがかなり細かな絵付けが施されており見る角度によっては妖艶な輝きを見せ、その周りにも点描や市松模様で彩られ見る人を魅了しています。裏側はシンプルな白磁の素地が見え、「大日本九谷 谷口製」と銘が入っておりました。

赤絵や獅子の絵柄は中国の方からも好まれることから海外からの人気も高いお品物となり、箱などは見られませんでしたが状態もよくお皿の形も面白いデザインであったことも加味して今回の評価としております。