皆様こんにちは。緑和堂京都南店でございます。
今回お譲り頂きましたお品物はこちら。十六代永楽善五郎 作 絵皿 『菊桐絵皿(五客揃)』でございます。
永楽善五郎は茶道の千家十職に含まれる高名な家元の一つであり、代々「土風炉」や「茶碗」などを製作してきました。十六代目(永楽即全)ということで、20世紀の間で長く活動してきた方になります。
今回は、絵皿五客揃が一つの箱に収まった作品をお譲りいただきました。
菊と桐の絵は古くから高貴な紋章として扱われ、茶碗などにも度々描かれております。今回の作品は鮮やかな色彩が目を引き、小麦色に近い背景からはどこか朗らかな印象が見受けられます。
絵皿ということで、大らかな雰囲気の絵などを描く際には、この作品が和するのではないでしょうか。
今回は日本の有名作家によるお品物であり、箱と本品の状態も加味しまして、こちらの評価とさせていただきました。
永楽善五郎以外にも、千家十職でしたら楽吉左衛門や中村宗哲など、同じく高評価が期待できる作家となっております。気になるお品物がございましたら、緑和堂にご相談くださいませ。