琉球通宝 半銖

皆さんこんにちは、緑和堂京都本店でございます。

今回ご紹介するのは「琉球通宝 半銖」です。

琉球通宝は文久（1861～64年）の間に製造された貨幣です。「琉球」とつきますが製造していたのは薩摩藩で、琉球救済を名目として幕府から3年の期限付きで許可されていました。

通常の「當百」と書かれた物は小判型（天保通宝型）をしていますが、今回の「半銖」は丸い形をしており、當百の製造から1年後に製造されました。表面には篆書体で「琉球通宝」と書かれ、裏面には「半朱」と記されており、当時の貨幣価値としては當百の半分程とされています。また特徴として、半銖のみならず琉球通宝に共通して側面に「サ」の刻印が入っており、これは薩摩潘の「サ」を表しております。

今回のお品物は大きさ、重さ、「サ」刻印も見られた為本物として評価させて頂いておりますが、中には後の時代に似せて作られた偽物も存在しますのでご注意ください。

緑和堂では美術品の他にも今回の様な古銭も取り扱っており江戸時代以前の物や明治、大正、昭和期の近代銭など幅広く対応しておりますので眠っている古銭などございましたらお気軽にご相談下さい。