今回ご紹介させていただく作品は、 十三代楽吉左衛門(惺入) 作「赤楽茶碗」です。
楽焼はろくろを使わず手で作られているものが多く、こちらも独自の形で仕上げられおります。
色は橙、白、黒、黄色などまだらに色がはいっており、大変趣のある作品でございます。
楽焼は大きく分けて黒楽と赤楽があり、かの有名な豊臣秀吉は黒楽を嫌い赤楽を好んだみたいです。
楽は贋物が非常に多いことで有名ですが、こちらは惺入本人の作品で間違いないお品物でした。
また共箱の裏には、表千家十二代代家元である惺斎の書付がございました。このようにお家元の書付があるお品物は、お家元からいい品だと認められている証となるため評価が高くなります。
お茶碗の内側に線傷が見られた為、こちらの評価とさせていただきました。