皆様こんにちは。緑和堂東京支店です。
今回のご紹介は藤城清治 作『月光の輝き』です。
藤城清治は1924年東京都生まれの影絵作家です。影絵紙芝居や人形劇も手がけており、世界中で高く評価されています。また、「ケロヨン」の作者としても知られています。作風は、パステルカラーで光を表現しており、その空間で小人や動物が楽器を演奏するなどファンタジーな世界観を特徴としています。
今回ご紹介の藤城清治 作『月光の輝き』は電源式のパネルとなっています。そのため、電源のONとOFFで異なった表情を楽しむことができます。まず、OFFの時は全体がシルエットとなり落ち着いた印象が与えられ、実際の夜を彷彿とさせます。
次に、ONの時は背景が色付き華やかな印象があります。同時に、月明かりがスポットライトのように照らしていることで小人が絵全体の主人公として浮彫となりました。
このような二面性を持つところが今作品の特徴と言えるでしょう。
こちらのお品は、ご自宅の整理のため、お持ちいただきました。電灯は問題なく点灯し、表面にはキズなどは見られませんでした。しかし、裏面のサインにヤケがあったため、こちらの評価となりました。
緑和堂では切り絵に加え、絵画や茶道具・掛軸などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。