皆様こんにちは緑和堂東京支店です。
今回のご紹介は伊藤若冲 作『鯉画』です。
伊藤若冲は江戸時代中期頃に活躍した日本画家です。幼少期から絵の才能に恵まれており、描くこと以外は無関心だったと言われています。凄まじい技巧で日本画の代表格としても知られる若冲ですが、現代で再発見された画家としても知られます。それは辻惟雄 著『奇想の系譜』ちくま学芸文庫2004に収録されたことにより爆発的に知名度が広まったことにあります。
今作『鯉画』は軸装された作品となります。鱗まで丁寧に描かれた鯉は画面からはみ出すように配置されており、世界がこの中で完結していないことが表現されています。また、鯉の躍動感が素晴らしく、若冲の作品らしい仕上がりとなっています。
今回のお品はご家族の方が骨董品の収集を趣味としており、コレクションを譲り受けた方にお持ちいただきました。破れ等が見られなかったこと、若冲本人作であることからこちらの評価となりました。
緑和堂では掛軸に加え、絵画や茶道具などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。