皆様こんにちは。緑和堂東京支店です。
今回のご紹介は藤田喬平 作『紅白梅』です。
藤田喬平は1921年東京都生まれのガラス工芸家です。始めは彫金を学んでいましたが、ガラス工芸の作家となり、2002年にはガラス工芸家として初めて「文化勲章」を受賞しました。その作風は、独自に確立した色ガラスと金箔を混ぜる「飾筥」の製法が代表的です。
今回ご紹介の藤田喬平 作『紅白梅』は代名詞とも言える「飾筥」のお品です。黒の色ガラスを下地とし、上から紅白の色ガラスを組み合わせ、最後に金箔を装飾しています。作名の通り紅白は梅の花をイメージしており、黒と金を背景色として使用することでより鮮明に浮かび上がっています。
今回のお品はお客様のお宅で展示されており、大切に扱われていたため、キズなどの外傷が見られない美品でした。しかし、付属であったと考えられる木箱がなく、本体のみとなり、こちらの評価となりました。
緑和堂ではガラス工芸作品に加え、絵画や茶道具などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。