バブル期の美術品市場①

皆様、こんにちは!京都南店でございます。
本日はバブル期の美術品についてお話していきたいと思います。
最近買取に伺うとお客様からバブル期にこの作品は買ったなどお話しを伺う事がよくありますので、本日はバブル期の美術品市場について書かせて頂きます。

バブル期の美術品市場の特徴

1. 美術品の投資対象化

バブル期には、土地や株式と同様に美術品も投資対象として注目されました。多くの企業や個人が、美術品を資産運用の一環として購入し、価格が急騰しました。

2. 国際的な美術品の購入

日本のバブル経済のピーク時には、国内だけでなく海外の美術品市場にも大きな影響を与えました。日本の企業や富裕層がヨーロッパやアメリカのオークションで高額な美術品を次々と購入し、国際的な美術品価格の高騰を引き起こしました。

3. 著名な作品の購入

バブル期には、多くの著名な美術作品が日本に渡りました。たとえば、フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」やピカソの作品が日本企業によって高額で購入され、話題となりました。

バブル崩壊とその影響

1. 市場の崩壊

1990年代初頭にバブルが崩壊すると、経済全体と同様に美術品市場も急速に冷え込みました。高額で購入された美術品の価値が急落し、多くの企業や個人が大きな損失を被りました。

2. 美術品の売却

バブル崩壊後、多くの企業や投資家は、経済的な困難に直面し、保有していた美術品を売却せざるを得なくなりました。その結果、オークション市場には大量の美術品が流れ込み、供給過剰によって価格がさらに下落しました。

3. 美術品市場の再編

バブル崩壊後、日本の美術品市場は再編され、より慎重で安定した取引が行われるようになりました。投資目的での購入は減少し、本来の美術品としての価値が再評価されるようになりました。

現在の影響

バブル期の経験は、日本の美術品市場に大きな教訓を残しました。現在では、美術品を投資対象として見るだけでなく、文化的価値や歴史的背景を重視した取引が主流となっています。また、鑑定や評価の精度が向上し、市場の透明性も高まっています。