皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回お譲りいただきましたお品物はこちら、伊勢崎晃一朗 作『黒茶盌』でございます。
伊勢崎晃一朗は、1974年生まれの備前焼作家です。
人間国宝である備前作家・伊勢崎淳の長男として生まれ、自身も備前焼作家として現在も活躍されています。
大学卒業後ニューヨークで二年間陶芸を学んだのち、備前に戻り父・淳のもとで独立しました。以降は多くの展覧会で受賞を重ねつつ、個展やグループ展を開催する人気作家となっております。
現代らしいオブジェ的な作風が晃一朗の特徴ですが、本作はすっきりとしたシルエットの茶碗作品となります。一方で土色には独特の味があり、端麗な備前の焼き色の中には海鼠釉が散りばめられ、まるで孔雀のような美しさが感じられます。一椀の中に作家の色がうかがえる、特色ある逸品です。
今回は作品自体に傷や欠け等が見られなかったこと、専用の箱が付随していたことを考慮しましてこちらの評価とさせていただきました。
備前焼作品を緑和堂では集めております。気になるお品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。