皆様こんにちは。緑和堂東京支店です。
今回のご紹介は富本憲吉 作『柿釉 湯呑』です。
富本憲吉は1886年奈良県生駒郡出身の陶芸家です。帝国芸術会員や京都市立美術大学学長など役職に就く傍ら、柳宗悦らと共に民芸運動にも参加しました。その作風はメインの技法を大きく分けると奈良県時代の楽焼・土焼、東京都時代の白磁・染付、京都府時代の色絵・金銀彩の3つに分類されます。
今回ご紹介の富本憲吉 作『柿釉 湯呑』は東京にいたころの作品です。白磁の下地に上から彩色に富んだ絵付けを施しています。また、底の高台には染付が施されバランスの良い仕上がりとなっています。
箱書きには陶々庵の書付があり、鑑定された形跡があります。
このお品物は湯呑を数百点所有するコレクターの方よりお譲りいただきました。ショーケースに飾られており、非常に状態が良い物で箱も付属しておりましたのでこちらの評価と致しました。
緑和堂では、陶磁器の取り扱いを強化しております。
また絵画をはじめ、掛軸・茶道具などの取り扱いも行っております。
気になるお品物などありましたら、是非緑和堂までお気軽にご相談くださいませ。