林 喜市郎 作『忍野富士』

皆様、こんにちは！緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介いたします作品はこちらです！

林 喜市郎 作『忍野富士』でございます。

林 喜市郎は50歳を過ぎてから画家デビューという異色の経歴を持った洋画家です。
1919年、千葉県野田市に生まれ、1946年にシベリア抑留（よくりゅう)を経験し、日本に戻ってから画家を志すようになります。

幼少期に生まれ育った千葉の故郷等を主題に様々な風景画、主に民家を描く事で知られ、全国の民家を訪ね歩く事により日本固有の藁葺（かやぶき）文化を世界に伝え浸透させるために活動を始めました。
数ある作品の中でも、山梨県忍野村風景が大多数を占めており、優美性と写実性に富んだ独特の技法で絶大な人気を得ました。

今作は忍野村から眺めた富士山が描かれた作品になります。日本一高い山、富士山と民家のコラボは高い人気を誇る作品となります。しかし今作は4号という比較的小さめの作品となります。さらに、長らく飾られていたこともありうっすらと経年劣化であるひびが見受けられました。油彩画はひび割れしやすく、ひびの有無で大きく価値が変わっていきます。
今作の評価ポイントは画題が人気作であること、4号サイズ、ひび有りなどから考慮しまして、上記の価格となりました。