今回のご紹介は四代・秦蔵六 作『青銅鶴首花入』です。
四代・秦蔵六は1898年京都府出身の鋳金師です。二代・蔵六に師事し、東京・大阪を中心に活躍しました。また、技術保存資格者や京都金属工芸協会長に就任するなど金属工芸に大きく貢献しました。
今回ご紹介の四代・秦蔵六 作『青銅鶴首花入』は名前の通り鶴首の形をした花入です。鶴首とは首の部分がすらりと長く細長い見た目が特徴である花入の呼称です。色合いは銅の色がメインとなっており、そこに黒い斑点がまばらに散りばめられています。全体として優美な印象を与えられます。この一輪挿の鶴首花入は、その存在感から生けた花をより強調し、空間を彩ることでしょう。
今回の作品は、割れや欠け、キズ等なく状態は良好で、共箱があったためこちらの評価額となりました。箱などの付属品の有無によっても評価額が上下することがございますので、予めご了承ください。