皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、金城次郎『壺』になります。
まず初めに金城次郎についてご紹介させていただきます。
金城次郎は1911年、沖縄県那覇市に生まれました。14歳の頃、新垣榮徳に弟子入りし、そこで生涯の師である濱田庄司と知り合いました。1938年、濱田庄司は民藝運動(手仕事によって生み出された日常づかいの雑器に美を見出そうとする運動)の主唱者である柳宗悦と共に沖縄に訪問し、この影響を強く受け製陶に取り組んでいきます。
戦時中は琉球の窯場である壺屋で碍子などの軍需品の製造に携わりました。
戦後は国画会など複数の展覧会で入選し、壺屋焼の復興と発展に大きく貢献しました。
1985年には「琉球陶器」無形文化財技能保持者に認定されました。
今回の作品である『壺』は、高さが約37cmの大型の作品です。
氏が得意とし、代表作でもある魚と海老の文様が全体に渡って配置されており、素朴な色と大胆なデザインが存在感のあるお品物となっております。
今回の作品はお客様のご両親が以前手に入れられたもので、大型ゆえに保管場所に悩まれてのお持ち込みとなりました。保存状態もよく、人気の高い魚と海老の図柄であったためこちらの評価額となりました。作品の状態によっては評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。
緑和堂では、金城次郎の作品を集めております。
LINEやメールなど、お写真での査定も行っておりますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。