皆様、こんにちは。京都緑和堂です。
本日ご紹介させて頂きますお品物は、金龍堂 造 『提手銀象嵌入 遊環付鉄瓶』です。
金龍堂は、初代大國壽朗によって立ち上げられたといわれる工房です。
提手(持ち手)には銀象嵌で細工が施されており、鉄瓶本体には遊環、模様が入った職人の技が光る逸品です。
奈良県奈良市のお客様より、ご実家の整理の際に発見したお品物ということで、当店に鑑定依頼をいただき、お譲りいただきました。
本作品の制作年は、おおよそ明治期以降のものだと思われます。
明治期は、鉄瓶工房の全盛期で龍文堂、亀文堂などの現在では非常に人気の高い工房職人達が活躍した時代でもあります。
時代品にありがちな欠損等もなく、とても綺麗な状態で保管されていました。
鉄瓶は、現在国内需要だけではなく、中国・台湾でも高い人気を誇ります。
日本では茶道具として使用されることが多いですが、隣国では煎茶道具としても使用されています。
鉄瓶は、数年前と比較をしても相場上昇中ですので、気になるお品物などありましたら是非一度お声掛けくださいませ。