皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介いたしますお品物はこちらです!
酒井田柿右衛門 作『煎茶器』でございます。
酒井田柿右衛門について説明いたします。
古くは17世紀、酒井田喜三右衛門が赤絵の焼成を成し遂げ、初代酒井田柿右衛門を名乗りました。
柿右衛門の作品は白い美「濁手(にごしで)」が非常に特徴的です。
佐賀地方の方言で米の研ぎ汁のことを「にごし」と言い「濁手」は米の研ぎ汁のように温かみのある白色の地肌の色絵磁器で柿右衛門作品独特であり最大の特徴と言えます。
色絵磁器は有田の泉山陶石等を使用した特別な原料と配合、独自の製法で
作られています。
柿右衛門の特徴の濁手は柔らかい乳白色をしており柿右衛門の色絵が一番映える素地として創り出されています。
有田焼は改良を続けながら1670年代には柿右衛門様式が確立されました。
その後一時断絶した事はありますが、現在に至るまで受け継がれ、その製陶技術は国の重要無形文化財の指定を受けています。
柿右衛門作品には当主の柿右衛門ご本人が作成した作品とお弟子さんや職人の方々によって作られた作品の2種類があります。
裏の柿右衛門の文字が青で描かれている作品は本人作ではないという証拠となりますので、評価する上で重要なポイントとなります。
今作は本人作ではないこと、箱がないことなどを考慮し、上記の価格となりました。
緑和堂では酒井田柿右衛門をはじめ有田焼作品を数多く扱っております。
気になるお品物などございましたらお気軽にご相談ください。