三浦竹軒は京焼の名工、初代三浦竹泉の三男として生まれ、幼い頃から工房で腕を磨きました。二代竹泉が早くに亡くなったため若干21歳にして三代竹泉を襲名します。10数年ほど活動した後二代の長男に四代竹泉を譲り、初代三浦竹軒として独立しました。主に煎茶の道具や香炉、茶碗などを作陶しており、技法や絵付けのデザインなどから中国などの海外からの評価が高く人気の作家です。
今回のお品物は竹軒の中でも比較的多く見られる「青華」と言われる染付の技法で絵付けがされており、菊と竹の縁起の良い図柄が描かれた煎茶碗で比較的大きめなお品物でした。一般的に煎茶碗は5~6客で揃となりますが、こちらは12客の物となっており、そのすべての状態が良く、少しシミは見られますが共箱も揃っておりました。
今回は人気作家で現在人気の高い煎茶の道具ということもあり上記の評価とさせて頂いております。