藤田喬平は日本のガラス工芸の第一人者でもあり、本場イタリアでも修業した経歴を持ちます。型を使わず手吹きと呼ばれる竿で息を吹き込んで膨らませる方法で作られた作品は、その高い技術力から多くの評価を得ており人気が高いです。また、色ガラスに金箔を混ぜる独自の技法を確立しており、ガラス工芸の発展にも大きく寄与した人物でもあります。
今回の「手吹金彩茶碗」はその名の通り手吹の技法で作られた茶碗に金箔が散りばめられています。金箔の豪華で華やかな印象を包み込むようにシンプルな色合いのガラスが派手さを抑えており、ガラス特融の透明感により涼し気な印象も出ており夏のお茶会などにピッタリではないでしょうか。
こちらはお品物、共箱ともに状態が良かったこともあり今回の評価とさせて頂いております。