伊達政宗 『消息』

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回お譲りいただきましたお品物はこちら。伊達政宗 筆『消息』でございます。

伊達政宗は、戦国大名として圧倒的な知名度を誇る人物です。戦国時代を戦い抜き、江戸幕府のもとでは仙台藩藩主として領国を治め発展させました。その知名度の高さや人柄から、多くの逸話が残っています。

政宗は当時の大名としては珍しく、右筆(文書を代筆する文官)を用いず、自らの手で書く事を好んでいました。また、手紙そのものもよく書いていたとみられ、現代でも本人直筆の書状が数多く残されております。
消息とは便りの意であり、本作は伊達政宗が要件をしたためた便りとなります。今回は、そちらが軸装された状態で保管されておりました。明らかな破れ跡などは見られず、丁重に保存されていたことが窺えました。
政宗の知名度、状態を考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。

緑和堂では日本画や掛軸の他、こちらのような古文書も数多く取り扱っております。整理を検討されている作品などがございましたら、お気軽にご相談ください。