皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介させていただきますお品物は、八代 大樋長左衛門 作『飴釉蓋置』でございます。
大樋長左衛門は金沢にて、大樋焼を代々受け継いできた陶芸家の一族です。
楽焼を源流とし、楽茶碗の轆轤を使わずに手びねりという技術で成型する制作技法はそのままに、独特の飴色の釉薬を使うことで艶のある輝きを出すのが大樋焼の大きな特徴となります。
当代は十一代となり、相伝されてきた技術は今なお進化し続けています。
本作は明治時代に活躍された八代(宗春)の作品となります。七代の従兄にあたり、七代と茶道裏千家十三代・円能斎に師事し、技法を継承しました。
大樋の特徴である飴色の釉薬は、本作においても使用されております。全体に艶やかで独特な色味が表現され、一目で大樋の作品だと認識できます。
今回は水指の作品であること、共箱が付随していたことを考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。
八代に限らず、大樋焼の作品を緑和堂では多く取り扱っております。整理を検討されるお品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。