皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介させていただきますお品物は、象牙の根付です。全部で7個いただきました。
根付とは、平たく言えば昔の武士や町人などが使っていた留め具です。
昔の普段着は着物であったため、現代のポケットに類するところがありませんでした。そこで、小物入れの巾着などは紐で帯に吊るすようになり、帯からそれらがずり落ちないように引っ掛ける留め具として、根付が用いられました。小物入れの他にも、煙草入れや印籠などの持ち歩きにも使用されました。
洋服の台頭によって次第に根付は使われなくなりましたが、美術的な装飾のものも多く、現代では骨董品としての価値を発揮しております。
今回はどれも象牙で作られたお品物であり、細部まで丁寧な造形と装飾が見られます。目立つ傷や欠け等も見当たらなかったため、一式でこちらの評価とさせていただきました。
根付には作家のついているものも多くございます。当時物かどうか、作家の知名度で相場は変動します。気になるお品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。