皆様、こんにちは。緑和堂東京支店です。
今回ご紹介致します商品は「明時代 大明成化年製銘入 古染付 大鉢」になります。
まず注目する点は、このサイズ。明時代の作品で、ここまでの大鉢は中々お目にかかることができない逸品です。
呉須を贅沢に使用した絵付は、大鉢の中央に花鳥図・側面には草花や蝶の図柄が描かれています。
この絵付は、明時代の芙蓉手にも同手の絵付がされているパターンも多いですね!
特に側面に描かれた蝶図が本作のアクセントとなっており、気に入っているポイントでもあります。笑
コンディションとしては、大鉢の口部分に若干の傷が見受けられますが、時代品としては良好な保存状態と言えます。
底部分に書かれた『大明成化年製』の銘は、日本の伊万里焼でも使用されている銘となりますが、文字の由来は「偉大なる明の成化帝の時代に作られたもの」という意味を持ちます。
伊万里焼は、中国の陶磁器に強い影響を受けていることもあり、使用された銘でもあります。時代背景を知ることで、本作の魅力も理解も深まりますね。
ここ数年、中国美術品の価値は上昇傾向にあります。
本作と同時代(明代)の焼き物は、日本でも昔から根強い人気がありましたが、現在では本国でも需要が上昇していることから、数年~数十年前と比較をしても相場が数倍程度まで上昇しているケースもあります。
緑和堂では、明時代の陶器・陶芸品以外にも中国美術品全般の取り扱いを得意としております。
価値がわからないお品物などありましたら、お気軽にご相談くださいませ。