皆様こんにちは緑和堂東京支店です。
先日お客様より素敵なお品物をお譲りいただきました。原田拾六 作 『備前徳利』になります。
原田拾六は岡山県で生まれ東京の会社に就職するもそこでの生活になじめず、3年後に故郷の岡山へ戻りました。戻ってからここでやれるのは焼物しかないと考え制作を始めます。
しかし、家の仕事も手伝わけねばいけない状況にあり、誰かに師事をうける余裕がなかった原田氏は師匠なしで制作を続けることになりました。原田氏の住んでいた地域は周囲の家が焼き物をやっていることが多かった為どんな事やればよいか大体わかっていたという逸話が残っています。
生涯師事を受けなかった為自由な発想で制作を続けられていたと考えられ、特に氏の作品は一見すると分かるほど特徴的なものが多いと驚愕の事実なのですが、この特徴的な作風が固まったのは60歳を過ぎてからという事で自分の追う作風を作り上げていきました。
今回の作品は氏の作る作品の持つ無骨さがあり、見ていて力強さを感じられる作品に仕上がっています。共箱もある為に今回は上位の評価額となっています。
緑和堂では骨董品や茶道具に加え、絵画や彫刻などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております