本日は西洋アンティークの陶器人形・フィギュリンをご紹介したいと思います。
まず、言い方についてですが、陶器人形とフィギュリンは同じものと思っていただいて構いません。どちらも陶器人形なのですが、作っているメーカーによってフィギュリンと名付けています。ちなみに、もっと深い話をさせていただくと陶器人形は陶磁器で作られているので、正確な表現でいうと陶磁器人形となります。(※ややこしくならないように今後も陶器人形と表記させて頂きます)
そんな陶器人形ですが、歴史は古く18世紀まで遡ります。初めて作ったのはヨーロッパで初めて硬質磁器を生み出したドイツの名窯マイセンでした。ポーランドの国王(アウグスト二世)に作るように命じられたのをきっかけに陶器人形の作成が始まりました。最初は動物の人形を作ることから始まり、技術の発展とともに細かい部分の作成が出来るようになり、人物などの陶器人形が作られるようになりました。
陶器人形を作るメーカーは多くあり有名なメーカーをいくつか紹介します。
マイセン・ドレスデン・リヤドロ・コペンハーゲン・NAO(リヤドロの姉妹ブランド)・ヘレンド・ウェッジウッド
上記のブランドが陶器人形の有名メーカーの一覧になります。このほかにもありますが緑和堂で買取の実績が多いものを抜粋させていただきました。
ちなみにメーカーの判断ポイントは作品の裏面に印字されており、メーカーのマークやブランド名が記載されています。
これらのメーカー作品は大きさやモチーフ、ディティール、色味などによって評価額が算出されます。高いものだと10万円以上の評価が付くものもございます。
しかし陶器の人形は衝撃に弱く破損の恐れがある繊細なお品物になります。欠けなどの破損によっては評価額が著しく下がってしまうこともあります。陶器人形の良さは壊れやすい儚さがあるからこそですが、ご売却の際は細心の注意を払ってお運びください。