ここでは珍しいお品物紹介という名目で珍しい品物で実は売却対象になる商品や、使い方に見当がつかないけど実は高額品、といった商品をご紹介しています。
今回ご紹介する商品は、『ボンボニエール』です。
聞き覚えのあるワードに思う方もいらっしゃるとは思いますが、実際どんなものか、どんな用途のものか知らない方が多いかと思いますので、ご紹介させていただきます。
ボンボニエールは、元々ヨーロッパの文化である結婚や出産のお祝いに砂糖菓子を送る際に、凝った装飾の入れ物に入れたのが始まりとされる器になります。ヨーロッパでは幸せを送る器なんて言われたりしています。
日本では明治時代に宮廷文化として取り入れられ、皇室の公式行事で引き出物として贈られるようになり浸透しました。実際に天皇の即位の際に日本の砂糖菓子の定番である金平糖が入ったボンボニエールが配られたこともあります。そんなこともあり日本ではあまり馴染みがなく、皇室の菊花紋が入っている器がボンボニエールと呼ばれることが多くなっています。
ボンボニエールの形には形式はなくいろんな形のボンボニエールが存在します。定番の丸型・ハート形・卵型などです。形だけでなく素材もバリエーションがあります。定番の陶器製のもの・錫製・銀製、日本らしい木製のもので漆が塗られているものも存在します。
ここまで紹介したように、ボンボニエールという器には多くの多様性が詰まっています。自由な形、自由な素材、自由な絵柄、相手に送るという思いやりの心をが詰まった可愛らしい容器がボンボニエールなのです。