皆様こんにちは。緑和堂京都本店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちら。濱田庄司 作『湯呑』でございます。
濱田庄司は神奈川県出身の陶芸家です。
濱田は京都市立陶磁器試験場に入所後、民芸運動の中心的存在であった、柳宗悦、富本憲吉、バーナード・リーチなどと親交を深めていきます。リーチと共に渡英し帰国後は、栃木県の益子で作陶活動を開始します。1955年には第一回の重要無形文化財保持者に認定されます。
濱田の作品の特徴は、用の美(道具は使われてこそ美しい)を重視している点にあります。これは美術品は鑑賞ではなく、使われてこそ意味があるという考え方に基づいたものです。
本作もまた私達の生活に馴染み深い湯呑の作品です。柔らかいお色に繊細な絵付けが施された湯呑は、濱田作品の特徴を体現したものです。
作家の使い手に対しての優しさが感じられる素敵な作品ですね。
今回は共箱に多少の使用感は見られましたが、作家の人気のある作品ということを考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。
濱田庄司作品をはじめ、緑和堂では陶芸作品を多く取り扱っております。処分を検討されるお品物がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。