皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちら。四代徳田八十吉 作『彩釉壷 華菱』でございます。
四代徳田八十吉は、代々続く九谷焼の名跡「徳田八十吉」の当代です。
人間国宝・三代八十吉の長女として1961年に生まれ、現在も活躍されている作家さんです。徳田八十吉の製陶技術、三代の耀彩技術を継承し、三代没後の2010年には四代徳田八十吉に襲名しました。
作品の特徴はやはり、三代から受け継ぐ耀彩技術を用いた磁器でしょう。いくつかの配色がグラデーションとなって立ち現われ、絵付を必要とせずに鮮やかな作品が出来上がります。四代の配色はどこか柔らかさやつつましさを感じさせるようで、三代とはまた違う気品が見て取れます。
本作は壷の作品となります。縦一線の青を基調として、ふくらみに沿った見事なグラデーションが表れています。今回は共箱とともにお譲りいただきましたこと、状態良く保存されていたことを考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。